[ PTSD(外傷後ストレス障害)の診断基準(DSM-IV)の要約 ] 赤城高原ホスピタル      

(改訂:00/12/27)



A.その人は、以下の2つが共に認められる外傷的な出来事に暴露されたことがある。
 (1) 実際にまたは危うく死ぬまたは重症を負うような出来事を、1度または数度、または自分または他人の身体の保全に迫る危険を、その人が体験し、目撃し、または直面した。
 (2) その人の反応は強い恐怖、無力感または戦慄に関するものである。

B.外傷的な出来事が、以下の1つ(またはそれ以上)の形で再体験され続けている。
 (1) 出来事の反復的で侵入的で苦痛な想起で、それは心像、思考、または知覚を含む。
 (2) 出来事についての反復的で苦痛な夢。
 (3) 外傷的な出来事が再び起こっているかのように行動したり、感じたりする(その 体験を再体験する感覚、錯覚、幻覚、および解離性フラッシュバックのエピソー ドを含む。また、覚醒時または中毒時に起こるものを含む)。
(4) 外傷時出来事の1つの側面を象徴し、または類似している内的または外的きっか けに暴露された場合に生じる、強い心理的苦痛。
(5) 外傷時出来事の1つの側面を象徴し、または類似している内的または外的きっか けに暴露された場合の生理学的反応性。

C.以下の3つ(またはそれ以上)によって示される。(外傷前には存在していなかった)外傷と関連した刺激の持続的回避と、全般的反応性の麻痺。
(1) 外傷と関連した思考、感情、または会話を回避しようという努力。
(2) 外傷を想起させる活動、場所、または人物を避けようとする努力。
(3) 外傷の重要な側面の想起不能。
(4) 重要な活動への関心または参加の著しい減退。
(5) 他の人から孤立している、または疎遠になっているという感覚。
(6) 感情の範囲の縮小(例:愛の感情を持つことができない)。
(7) 未来が短縮した感覚(例:仕事、結婚、子供、または正常な一生を期待しない)。

D.(外傷以前には存在していなかった)持続的な覚醒亢進症状で、以下の2つ(またはそれ以上)によって示される。
(1) 入眠、または睡眠持続の困難。
(2) 易刺激性または怒りの爆発。
(3) 集中困難。
(4) 過度の警戒心。
(5) 過剰な驚愕反応。
E.障害(基準B,C,およびDの症状)の持続期間が1カ月以上。

F.障害は、臨床上著しい苦痛または、社会的、職業的または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。


ご連絡はこちらへどうぞ ⇒address
または、昼間の時間帯に、当院PSW(精神科ソーシャルワーカー)にお電話してください ⇒ TEL:0279-56-8148

AKH 文責:竹村道夫(99/10) 


[トップページ] [サイトマップ]