【 第29回日本アルコール関連問題学会開催のご報告と御礼 】

(改訂 07/06/25)

 第29回日本アルコール関連問題学会は、平成19年6月22日(金)、23日(土)の両日、群馬県高崎駅ビルのホテルメトロポリタン高崎で開催されました。参加者は750名余りで、連日熱心な討論が行なわれました。幹事を務めました関東甲信越支部を代表して御礼を申し上げます。


高崎大会大会長 竹村道夫


第29回アルコール関連問題学会、タイトル

高崎大会オフィシャルサイト: http://aperto-g.jp/arukan29/


 第29回日本アルコール関連問題学会は、平成19年6月22日(金)、23日(土)の両日、群馬県高崎駅ビルのホテルメトロポリタン高崎(東京駅から60分)で開催されます。

 日本アルコール関連問題学会学会員の職種は、精神科医、内科医、産業医など医師のほか、保健師、臨床心理士、ソーシャルワーカー、看護師などのコメディカル、さらに相談室やリハビリ施設のスタッフ、自助グループ関係者など多彩です。高崎大会では、特に多職種の支援者の力を結集するという点を意識して、メインテーマを「点と線、つなぎ広げる支援の輪」とし、専門家から、患者さんやご家族、一般市民など全ての参加者が関心を持てるようなさまざまなテーマのプログラムを用意しました。

 プログラム内容や時間割の詳細については、高崎大会オフィシャルサイトをご覧いただきたいと思いますが、概略は以下の通りです。記念講演は22日午後、特別講演は23日午後です。そのほか、特別企画・回復方法論(22日午前)、ポスターセッション(22日午後)、分科会(23日午前)、懇親会(22日夕)、ランチョンセミナー(22日、23日昼)などが予定されています。

 なお、医師向けの情報として、高崎大会参加者には、日本精神神経学会専門医更新単位10〜30ポイントが認められます(日本精神神経学会、専門医ポイントカードの提示が必要です)。


記念講演、特別講演

 記念講演(22日午後)としては群馬大学大学院医学系研究科脳神経精神行動学教授・三國雅彦先生が「アルコール乱用・依存症とうつ病へのなりやすさ」について講演をされます。演者は、うつ病の病態研究の最先端に詳しい専門家です。アルコール関連障害治療に役立つアイデアが得られることでしょう。

 特別講演(23日午後)としては、Mayo Clinic College of Medicine 精神科名誉教授、丸田俊彦先生が、「アメリカの子犬は甘えるか?― 間主観性理論から見た物質使用障害の治療 ―」と題して講演をされます。演者は現代精神分析の最高峰ともいえる間主観性理論の専門家ですが、物質使用障害治療にも深い関心をよせています。なお、この講演は公開講演となっており、大会閉会後に行なわれ参加無料です。


分科会

 分科会(23日午前)としては、以下の7セッションが同時並行で行なわれます。 @今、臨床現場で何が起きているか−産業医および各科医師との連携−、A飲酒運転、B未成年者のアルコール・薬物乱用問題、C在日外国人のアルコール関連問題への支援、Dアルコール関連問題と生活保護、E地域精神保健とアルコール問題、Fアルコール関連問題と家族。

分科会@では、精神科医側から2名、内科医側から2名が話題提供をします。この分科会@は、日本医師会認定産業医研修単位対象(生涯研修、3ポイント)になっています。


基礎講座

 23日午前には、分科会と並行して2つの基礎講座があります。基礎講座1(前半)は、「アルコール依存症の家族システム」で、 講師は遠藤嗜癖問題相談室室長の遠藤優子先生です。

 基礎講座2(後半)は、「アルコール性臓器障害」で、講師は、利根中央病院(群馬県)の内科医長、大塚敏之先生です。アルコールによる肝障害、消化器系障害を初めとする数多くの臓器障害の解説があります。


ランチョンセミナー

 22日(開会式直後)のランチョンセミナーでは、「アルコール依存症の薬物治療」と題して、国立病院機構久里浜アルコール症センター、精神科医長の宮川朋大先生が講演をされます。

 23日(閉会式直前)のランチョンセミナーでは、「アルコールと生活習慣病」のテーマで、慶應義塾大学名誉教授・三井住友海上きらめき生命健康管理センター所長の石井裕正先生が講演をされます。


特別企画

 このほか、22日午前中(開会式前)には、特別企画T「回復方法論−2つの例」として、アメリカのセレニティーパークというリハビリテーション施設と名古屋の「仲間の会作業所」とにおける取り組みの紹介があります。この時間帯には、学会本部の各種委員会や理事会、評議委員会などがありますが、これらに関係しない学会参加者は、この特別企画に出席されると良いでしょう。

 23日午前には、分科会と並行して特別企画U「アディクションフォーラム・古馬の国から −ターニングポイントから回復へ−」というテーマで、群馬県内の嗜癖関連問題自助グループの紹介、当事者の体験談発表があります。なお、これら特別企画には、多くの当事者、ご家族が参加されるため、特別企画だけに参加される方には、割引料金システム(各特別企画につき500円)があります。


赤城高原ホスピタル見学 ・ オプショナルツアー

 また学会閉会直後、希望者には、高崎大会事務局である赤城高原ホスピタルへの送迎つき見学オプショナル・ツアーがあります(無料)。ただし特別講演(無料)と同じ時間帯のため、見学ツアー参加者は特別講演には出席できません。
赤城高原ホスピタル見学ツアー(オープンホスピタル)は、参加希望者多数のため、5月末に満員となり受付を締め切りました。申し訳ありません。

 これまでの地方大会では、多くのコメディカルのほか、学生、回復者や体験者、家族などが参加しています。学会員でなくても、当日会員として参加可能です。高崎大会オフィシャルサイトからインターネットによる参加申し込みができます。是非、多くの方に、高崎大会に参加していただきたいと思います。

 当日飛び込み受付も可能です。学会員でなくても、専門家でなくても、参加可能です。参加無料のプログラム、特別企画割引料金(500円)、当事者・家族向け割引料金(2000円)などもあります。アペルト(高崎大会、事務代行会社)におたずねください。TEL:027-260-9292。E-mail:arukan29@aperto-g.jp

第29回日本アルコール関連問題学会・高崎大会

大会長   竹村道夫(赤城高原ホスピタル院長)

                                    


[ 関連記事のサイト ]

第29回日本アルコール関連問題学会(06/08/29確認) 高崎大会(07年6月22日-23日)のオフィシャル・サイト

アルコール関連問題学会(06/08/29確認) 日本アルコール関連問題学会オフィシャル・サイト

日本アルコール関連問題学会に入会のお勧め(06/08/29確認) 学会入会申し込みカードのダウンロードが可能


2007年6月19日、群馬テレビの、ニュースジャストN、ピックアップぐんま、「アルコール関連問題学会・高崎大会大会長、アルコール専門病院院長に聞く」(19:10-19:20)に赤城高原ホスピタル院長が出演、6月22、23日の学会について紹介しました。

主な発言内容は以下の通りです。
多職種の支援者の力を結集するというこの学会の伝統を意識して、高崎大会のメインテーマを「点と線、つなぎ広げる支援の輪」としました。
学会員でなくても、この問題に関心のある一般市民が参加可能です。当日の参加受付も可能です。
赤城高原ホスピタルでは、お酒の問題に関して広い視野から総合的な治療しています。
本日現在で、既に約500人が事前の参加登録を済ませています。
第29回日本アルコール関連問題学会・高崎大会の情報は → http://aperto-g.jp/arukan29/


ご連絡はこちら ⇒ addess
または、昼間の時間帯に、当院PSW(精神科ソーシャルワーカー)にお電話してください ⇒ TEL:0279-56-8148

AKH 文責:竹村道夫(06/08/29) 


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