4月24日(土)篠原哲雄監督作品「きみのためにできること」プレミア上映会 
〜東京国際フォーラム映像ホール〜Special Thanks to Kumieさん

第2部(心で感じたこと)

今回の主人公俊太郎は録音技師でTVの取材で宮古島の宮古上布(宮古島の伝統的な布)
の取材で宮古島へ行く・・・・そこで知り合ったレポーターをつとめるバイオリニストの耀子
と故郷にいる恋人の日奈子(この役があのヒバナちゃんこと真垂美ちゃん!あいかわらずかわいらしい(^.^))
とのちょっとした三角関係・・そしてまだ未完成な俊太郎の自分自身への思いがストーリーの
軸になっているようでした。宮古上布を織るあるおばさんが”布を織る時は神経を集中させないと
糸にきもちがあらわれる”みたいなことを言っていてなるほどなぁと思いました。
自分の”心の糸”を紡いで織って・・・・そしてひとつの布ができる。
ひとつの布に織った人のきもちがたくさん詰まっていてステキな織物になるんだなぁと・・
俊太郎も自分自身の心の糸を紡いでいたのかなぁ・・・・。
主人公の俊太郎のやさしが月キャべの花火にも通じるものがありました。
ベタベタに優しいとかではなくて”無造作なやさしさ”(月とキャベツ写真集より)がほんとうの”男”のやさしさなんだろう。
耀子と木島がただならぬ関係であると気づいていてもあえてそれを口にだして言わない・・
これも俊太郎のやさしさなんだろうなぁ。言わなくてもわかっているよ、だいじょうぶって感じがして・・。
男のひとの気持ちはよくわかりませんが(笑)男の人ってやっぱり大事な人がいても
ちょっと気になるひとがいたり優しくしてあげたいって思う人がいたりするものなのかなぁ?
俊太郎も日奈子がとっても
大事なのにでも耀子にすこし心ひかれる・・でもそれはけっしてドロドロしたもので
はなくて穏やかなもので・・・・その微妙な俊太郎の心の揺れを”音”と”糸”であらわされていたような気がします。
男心はやっぱりまだよく私にもわかりましぇん(笑)男の人って基本的にみんなにやさしいんだなぁ・・(笑)
大事な人がいたってその人いがいにもやさしい・・・・
そこが女と男の違いなのかなぁ。
ちょっとkumieの本音を書いてしまいましたぁ・・・・・・・あははは。

俊太郎役の柏原君の演技もよかったです、繊細な俊太郎のイメージにぴったり!繊細な演技で
表情やしゃべりかたに俊太郎の心があらわれていて・・今まではっきり言ってそんなに興味がなかった
俳優さんでしたが、すごいステキな俳優さんだなぁとみなおしました。
柏原君の仕事仲間の3人組のおとぼけぶりにも笑えた(笑)合間合間に笑いのつぼがつまって
いて物語全体のイメージは繊細な感じがするのに時折笑いのつぼがあって・・
小休止って感じで(笑)
3人組のなかでも田口浩正さんはとーってもナイス!いろんな映画に出てていっつも
個性的でおもしろくって味がある俳優さんだなぁ・・とぼけているようでそうでもないこの3人組の
かけあいもおもしろい!みる価値あります。
大杉蓮さんもおもしろかったぁ・・クールなイメージとはうってかわっておもしろ大杉さん(笑)
日奈子役の真垂美ちゃんはあいかわらずかわいい(^.^)
普通の女の子をやらせたら右にでるものいないっちゅうくらい自然で繊細で。
真垂美ちゃんをみてると自分を重ねあわしちゃうのです・・・ヒバナの時もそうだったけど、今回の日奈子にも。
恋する女の子のうれしさと不安を表現する真垂美ちゃんにはもう惚れ惚れです。
これからもまたステキな映画にでて欲しいなぁ。もちろん篠原監督の作品にも!
この”きみのためにできること”も月とキャベツ同様私の心にス―ッと入り込んできました。

最初の頃はなんだかドキュメンタリーっぽいなぁと思っていたのですが徐々に
私の心のつぼにはまってきて。
私の心のドアノックされちゃったって感じ(笑)はぁーい!って開けたらス―ッと入ってきた(笑)
見終わった後は自然に笑顔になってました(*^_^*)
私が心で感じたいちばん印象に残ったシーンは日奈子と俊太郎の縁側での仲直りのシーン
さんざん遠回りしてやっとみつけたいちばん大事なものを俊太郎がみつけたんだぁって感じがでていて
俊太郎と日奈子のきもちが伝わってきて・・俊太郎が日奈子のほっぺにチユッってするとこよかったなぁ・・。
耀子の枕元にテープをおいていくシーンも・・俊太郎のさりげないやさしさが感じれました。
この映画をみて私はまた篠原監督ワールドにどっぷりはまってしまいました。
人と人の距離感がとーっても繊細に描かれていて、人は心の糸でつながってるんだなぁと思いました。
さて、私の心の糸は誰とつながってるのだろうか・・・・・・・・・。

みなさんもぜひこの”きみのためにできること”みて下さい!
私は映画をみるのが好きで映画館という空間が好きで、見終わって映画館を出たときの
あの何ともいえない感覚が好きです。夢うつつって感じで(笑)
この映画が全国でロードショーされるかどうか私はよくわかりませんがぜひぜひ映画館でみてほしいです!!
篠原監督の作品はかかさずみるぞ!と心に誓ったkumieでした。
kumieの生息地栃木ではなかなかみたい映画が上映されないけど
これからもがんばって都へ映画をみに繰り出さなければ・・・・・。

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