ライブレポ No.104
Special Thanks to ぽけっとさん


1999.10.24(日)
ライブレポ番外編
WOWOW『山崎まさよし’99秋の新作発表会!』
 
 

17時開場ということ、そして整理番号。
横浜からバスで、「貯木場」下車徒歩5分
という情報はこれだけ・・・
バスは頻繁にあるのか、どうかも判らないし地図も入ってないし。
そして、まさやんを近くに見ることができるという興奮と、
客席はどんな感じなのかとかひょっとしてスタンディング?とか
万が一、何かの事故とかで間に合わなかったらどうしようとか
生放送だから、かけ声とか下手にできないだろうなとか
いろんなことが抑えられない不安にちかい何かに
絡まって、もう胃袋が出てきそうな気分に襲われつつ横浜へ・・・


心配性同士、友達と2時半の待ち合わせ
とりあえずお茶をして、3時半に指示どおりの番号のバスに乗って。
「domino」ラストの県民ホールを左手に抜け、
元町の商店街を右に見てバスは市街地に。
示された「貯木場」バス停に降りると前に、なんと「ユニクロ」(^^)!
まだ4時前だったので、思わず寄り道(^^)
CMでまさやんが着ていたのと同じ色のフリースをget
まさやん効果だけじゃないと思うけれど、混んでいました
まあ、まさやんがCMやってなかったら、絶対に行かない
と思う私たちが行っているくらいだから
何千分の一で、そういうお客さんもいることでしょう(^^)

バス停ちかくの自動車販売店の人に教えてもらったとおりに
海に向かう道を歩いていくと交通量の多い道路にぶつかった右前方に
会場の名前が掲げられた、倉庫のような建物が!
「あそこだぁ」


入り口にはすでに人が集まっていて、整理券と入場券の交換をしていました
番組名と同じ文字が書かれた水色のフリップサイドのチケットを手にして
やっと実感がじわじわと湧いてきます
駐車場にはwowowの中継車とNTTの大きなパラボラアンテナ
そうなんだ、これは単なるライブじゃない、放送されるんだ、とまたまた実感

集まっている人たちも、きっと当たった時は
ワタシと同じように飛び跳ねて大喜びしたんだろうなあ・・・
かなり遠くから駆けつけた人もいたはずだしなあと
周りを見回す。妙に静か。ライブ待ちとは違う
不思議な緊張感・・
入り口の近くに、「ブレス」で顔を見たことのある
現場マネージャーのタケちゃんと、ヒゲのホカリさんを発見。

5時一寸過ぎに、整理番号順に入場

暗い
  
そして客席は!あ、
テーブル席だ!
赤いクロスが掛かった丸テーブルが14〜15あり
私たちは右側に近いテーブルに座る

こんなに広いスペース(席と席の間が、です)
で聴けるなんて想像もしてませんでした

客席は、その丸テーブルのフロアと、
一段上がった感じの部分に、同じようにいくつか
そして、二階はバルコニーにように張り出していて
下から見上げると、まるで「ロミオとジュリエット」の
ような(^^)感じ。それほどの至近距離

まだ開演(というか、生放送だから、放送開始も兼ねているわけですけれど)まで
40分ちかくあるけれどみんななんだか落ちつかない
ときどき緊張が張りつめてしまうと誰からともなく、笑いが起こる
そうでもしないと緊張で弾けてしまいそうになる
っていうのは、言わなくてもみんなの中にある

いくつか注意事項が流れ、
「放送3分前」
「放送1分前」と声が響く
「10、9、8、7、・・・・」
わ、いよいよだ、まさやんどうやって出てくるの?
「6、5、4、3、・・・」
生なんだ、これ生放送なんだ・・・
うちの録画ちゃんと動いているかな??
「2.1・・・」

しーん

司会者が居るのかな??

?何も起こらない

そして

もそもそっと左手からまさやんが登場
いつものように、にこ(っていうか<にやっ>かな?)っとして
セッティングされた椅子に座り、いつものトップの
左側に傷の入ったギブソンを抱えて・・

何も言わずに「passage」が始まる・・・
私にとっては、「popjam」以来二度目の生演奏

そして
「山崎まさよしです」
いつもと一緒。でもちょっと緊張してるかな?
客席はもっと。
いつもだったら、あちこちからかかる「まさや〜ん」の声がない

その雰囲気を読みとったように、
まさやんが
「固唾を飲んで、っていう感じ」と言って、
笑わせ、誰かがやっと
「まさや〜ん」と呼ぶ
まさやん、うれしそうに「はいよ」(笑)
続いても一度「まさや〜ん」
「はいよ」
もう一度「まさや〜ん」
「やかまし(笑)」
うまいなあ、こういう和ませ方が・・・
 
そして「江古田」
生「江古田」は始めて。イントロのブルースハープが美しい

終わると
「じゃ、またあとで」ってサササっと引っ込む
なんだ、一緒に見てくれる訳じゃないんだ・・・
VTRの間はステージは空っぽ
モニターテレビでは大きな木が写って「mud〜」が流れ
タイトルが・・・
自分が番組の中に、というかそのモニターの中にいる、
という不思議な感覚にとらわれていきました

VTRは客席は左右の大きなテレビモニターで見ていました
でも目はしばしばステージに。
途中で、スタッフやタケちゃんが出てきて
マイクと譜面台がもう1セット準備される

あ、この次は杏子さんが出てくるな・・

VTRの最後の方にはすでに二人はセッティングして
舞台前に置かれたモニターを見ながら、しゃべり始める
杏子さんが『さっき、最初に客席がずーっと左右写されてましたよ
全国のご両親は安心するわよね』とか言っていましたが
でも暗いから写ったのはごく一部でしたけど。

丁度、VTRは「天然パーマ」の最後のほうで、
ゲンタさん、はじけまくりの映像の中、まさやんの
髪型の話で、客席交えて大いに盛り上がる
『あ、これ、VTR終わってから話さなきゃいけないだ』
と杏子さんが言って『みんなも始めて聞いたような反応をするように』
(笑)

杏子さんの曲「イヌ」のPVに、ブルースハープ吹きながら
出ていたまさやんのはいていたジーンズ?のサイケな具合が大いに受けたり
青山マンダラの画像で、「あの栗みたいなのが(被っていた
ニットの帽子がちょうど栗色だったのです)やまだよね」って
って、二人は懐かしがっていました
確かに言われないとちょっと分からないなあ(笑)
曲は
「time after time」
「地団駄」
「星のかけらを探しにいこう again」

 アコギ一本バージョンは、更にちょっとテンポゆっくりめの
 しっとり系でしたねぇ

シカオちゃんの話もちょっと出てましたっけ
杏子さんが「地団駄」の後でまさやんのギターが
うまい、というのをしきりと感心していましたが
あれはやはり、その上達を間近で見てきた人の実感なんだろうなあと
思いました

一曲終わるたびに、杏子さんに向かって親指を立てて
「よし!」っていう顔をとっても素敵な笑顔でするまさやん
とってもよかったです

まさやん、
一応司会者&進行だったりするので
杏子さんが、ちょっと際どい系に話が入ると
「そういうことは言わないの」と一応クギをさしてみたり
舞台前のスタッフの指示をみて、突然何の脈絡もなく
いきなり「で、杏子さん、ベストアルバムが出ますよね」とか
「YMACですが」とか進行させていくので、
その度にそのギクシャク加減に笑いが起こっていました

気が付くと二階の一角にYMACでおみかけした
社長さんが、膝を抱えて座って観客と一緒にみておられ、
一曲何かの時には、まさやんが、「?」と合図したら
「○」と返事が来ていましたね
微笑ましかった・・・

再びVTR
「ブリッジ」の取材と「passage」のPV撮影の様子と
スペシャルバージョンのPV
あの日付は、富士急と海中のライブの合間だったんですね
あの暑い時だったんだ、ってなんだか遠い前のような
気がしました

まさやん再び登場
「じゃあちょっとライブでもやりますか」と
「domino」「ガムシャラバタフライ」「やわらかい月」「セロリ」「審判の日」
「僕はここにいる」を続けざまに演奏(順序違ったかも)

「やわらかい月はですね、まあ仙台銘菓『萩の月』を
 想像してもらったら・・・
 ほんとに想像したらいかんよ、」って
 いうMCのあたりには、<放送>じゃなくて
 やっぱり<ライブ>の雰囲気が濃くなりました
 そして、まさやん退場
 
 ?

 気がつくと、時間は確かに7時50分、もう終わりなの?
 みんな「アンコール」のかけ声をかけながら
 拍手を続ける。速度が早くなったりゆっくりになったり
 しながら
 放送はそこで終わっていたのですね
 私たちはわからず、
 え?ワンモアやってくれないの?
 心拍数は?って思いながら・・・
 これだけ拍手してもまさやんは出てこないのかも・・と
 思いながらも、手を叩いていました・・・

 そして2,3分後、まさやんがふらりと登場
 そして座ってギターを構え

 うれしそうに
 
 「放送終了!!!」(笑)
 客席もやっと呪縛が解けたように、弾けていました

 そしてギターを今まで以上にかき鳴らして
 「いやあ緊張した〜〜」(笑)

 ここからは観客オンリーのまさやんのアンコール
 「fat mama」だ〜〜
 これだ、これだ、このノリだ〜〜〜!!
 そして、曲が終わると、まさやん立ち上がったので
 これまで我慢していた観客もつられて立ち上がり
 
「根無し草ラプソディー!!!!!」

 ここからはいつものライブの感じで
 まさやんも客席も一体になって盛り上がりました

 でもやっぱり終わりは来ました
 ふと気が付くと、店内に明るさが戻り
 「お出口にお願いします」とスタッフに言われて
 やっと立ち上がる・・・

 外はちょっと寒い風が吹いていました
 何度も建物を振り返りながら、バス停に向かいました

 play a passage・・・・・・
 
 1楽節を演奏する、って意味なんですね
 素敵な「楽節」たちをたくさん聴かせてくれました

 「passage」には他に<航海><船旅><移動><経過>といった意味もあ
 ることを知りました
 まさやんはきっとこれからも音楽の海を
 ギターとブルースハープと生声を武器にして
 航海していくのでしょうね・・・・
 とどまることなく・・・素敵なスタッフと一緒に・・・

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