ライブレポ No.114
Special Thanks to かなめさん


1999.11.24(水)
OKST 99 00
 京都会館第一ホール

18時30分。定刻に会場に辿り着く。平安神宮のすぐ近くにある京都会館は外観も京都らしい。
席につき、はやる心を落ち着けながら会場を見渡す。近い。
建物の高さ制限があるせいか、2階席の後ろでもかなり近い。

お客さんが席につく流れが一段落した頃、会場が暗くなる。
歓声と共に客席がいっせいに立ち上がり、
まさやん登場。あいかわらずさりげない登場
舞台中央で片足を引いて胸を大きく反らせるポーズ。
本日のお衣装は白いTシャツに雑誌などでよく見かける楕円のシルバーペンダントに
草色(←だっさい表現ですみません。)のダボダボズボン。
Tシャツの左腕のところにはサッカーボールの絵。背中(腰のやや上)には
ギンガムチェック(?サッカーボールの模様か?)の帯状の模様が入っている。

女性の声に混じって「まさやぁ〜ん!」という男性の野太い声
まさやん、客席同時に笑う。
ギターを取っておもむろに演奏をはじめる。さっそく手拍子が始まる。
「ステレオ」長い事待ってたんやでぇ〜という押さえ切れないキモチと
関西人特有のせっかちな性格がそうさせるのか、手拍子の表と裏拍子両方叩く音が混じる。

「Fat mama」
よく動く右手をヒラヒラさせているかと思ったら今度は両手ヒラヒラ
目がクルクル、お口レロレロ。本当に表情豊か。
ギターのボディーを右手の4本の指で軽く叩くとそれはパーカッションに変身。
「よ〜ろしくぅ〜おねがいしまぁ〜す♪」の後に「京都」と言ってくれるかと思っていたのにナシ。

ちょっと残念。

2曲続けてノリの良い曲に会場のドヨメキが収まらない。
何か言いたそうにタイミングを計るまさやん。
一言
「着席!」まぁ〜みんな良い子。
笑いながらも座るの早い早い。

まさやんも座る。そして「今日は雨、降って…ました…ね(何故かちょっと不安げ)
京都の雨は味がありますねぇ〜」客席から「どんな味?」
まさやん笑いながら
「どんな味てぇ〜」とリピートツッコミ。
演奏をはじめる。
「江古田」最初から今日は良く声が出ているし、
この曲でももちろんやさしく広がる。
CDで聴くとパーカッションが電車の「ガタンゴトン、ガタンゴトン」という音に聞こえるけれど、
ギター1本でやってもこの電車の音が聞こえてくるからまさやんってすごい。

「ある朝の写真」朝の光景の歌が続く。
「僕はここにいる」イントロで僕ここと分かり、拍手が起こる。照明はオレンジ。
ちょうど1年前のドラマの「空がオレンジジュースのうた」を思い出す。
やはり僕こことドラマとが重なるのか「かつみぃ〜」という呼び声も聞える。
チューニングを済ませ、
「ピ・ピ・ピ・ポーン」の時報の音。「砂時計」
この曲、なんだかカッコイイ。
哀愁漂う背中、振り向きざまに片方の唇を上げてニヤリと笑う…

そんな男の人の心の歌のような…。

「やわらかい月」青白く、丸い照明が会場の壁に沢山浮かび上がる。
「満ち足りた月は(澄んだ)水面を漂う」この曲のイメージを一番端的に表現した言葉に思える。
このしっとりした雰囲気のままいつもの月キャベの…そう。
「One more time,One more chance」ここでも本編のイントロが始まると
拍手が沸き起こる。客席の端の方に居るのでまさやんの顔の右半分がライトで照らされ、
左半分が暗く、なんともいえないせつない雰囲気をかもし出している。
歌い終わってからの
「しっとりしましたねぇ〜。」の一言で、
またかけ声があちこちから飛び始める。

チューニングからの流れのまま、かすかに「水のない水槽」
ギターのループの音が一度聞こえる。
そしてすぐに「水の無い水槽」が始まる。その場でループを作ったんだろうか?
もしかして?
もしそうだとしたら毎回同じものでもいいハズなのに、その都度作るところがさすがまさやん。
ループと共にバン!と最後が気持ち良く決まってどよめく会場。
そのリアクションをうれしそうに見て笑っているまさやん。

ギターを置いておもむろにドミノラウンドの時にゲンタさんがいたずらで書き換えたという
YAMA崎ブランドのエレピの前に座る。
これまで割と淡々と進んできた感があるのでまたすぐに演奏に入るのかと思ったら
ピアノの上に両手を広げて指をパタパタさせながら
「なんかしゃべろう。」
一瞬考えて「去年の今頃はドラマをやってましてね。レコーディングしながらド
ラマでもう大変でした。あれはなかなか出来るもんじゃないですよ。(←力説)」

客席から「天才!」という声に「天才てぇ〜」とまたリピートツッコミをするまさやん。
「ドラマはね、いろんな人と共演したんですけど、松下さんはスゴイですよ。
歩いてきて立ち止まって台詞をしゃべったりするんですけど、立ち止まる位置が決まっててね、
しるしがしてあってバミリ(場ミリ?業界用語ですね)といって、
そこにとまるんですけど松下さんはスゴイ。下を見ずにピタっと立ち止まる。
「ここに!(あごのウラ手を指差しながら)ここに目があるんちゃうかと思いますねぇ〜」

照明が落ちて「ツバメ」
「そっちには僕の声届いてますか」エコーが程よくかかっていて次の歌詞へ移るまでの間が、
語りかけてはその言葉を自分でかみしめているかのように思える。
まさやん、みんなの心に響き渡ってるよ。そしてまさやんの歌にココロ揺さぶられているよきっと。

余韻に浸りつつセンターに戻りギターを手に取る。
聞いたことのないイントロ。会場も期待感が漂う。
出ました!津軽じょんがら奏法!いやいや。チョッパーですね。
「カルテ」
ラジオで聴くアルバムバージョンよりも他の楽器が無い分このチョッパーのギターと
ピックボードをドアをノックするように叩く音の印象が強烈でとてもカッコイイ。
ギター1本なのにまたパーカッションが入っている。客席の驚きの顔を見てとっても満足そうな笑顔。
途中、右手のハープを置いているテーブルの機材のボリュームつまみを
あげたり下げたりする動きとともにあらかじめサンプリングされた音が鳴っては消え、鳴っては消えた。

そしてこの曲もかすかにループが入った。
演奏が終わって間髪入れずの喝采と歓声。また満足そうな笑顔のまさやん。
一度も聴いた事の無い方にはぜひ聴いてもらいたい、
ライブの名曲今ここに誕生!
そんな気がした。

まだまだどよめきがおさまりきっていないけれど構えに入るとすぐに静かになる。
「Passage」
四方から照明があたり、cross roadに座って歌っているかのよう。
「その果てに夢を見つづける事僕はまだできるだろうか」
声量のある、よく伸びる声が広がるとともにまさやんの夢は
客席を飛び越えてどこまでもどこまでも広がり続けるように思えた。
ゆっくりと、でも力強い拍手。しばらく感動に浸っていたい。


けれども
「行くぞぉ〜」の掛け声と共に「アレルギーの特効薬」のイントロ。
みんな慌てて立ち上がる。盛り上がるのは書くまでもなく…。
そして待ってました!「What'd I say (Part..1)」
レイ・チャールズの元歌もカッコイイけど、
まさやんの手にかかるとオリジナル曲のようになってこれもカッコイイ!

そして「ドミノ」のイントロ。指が!早い!早い!よく動く左手。
そしてこれを聴くとそろそろライヴも終わりかな?
「パンを焼く」
カエル、バス、赤巻き紙、ナカナカ、瓜売り、スマップシングル、隣の竹薮、
もう一度バス、旅客機、赤パジャマなど(順不同カモ)
そして
「隣の家に塀が出来たんだってぇ」に客席から一斉に「へぇ〜」という声。
一瞬先を越したか?と思ったけれど勝ち誇ったように笑いながら
「かっこいぃぃぃ〜!」というまさやん。
してやられたぁ〜というような客席の反応にまたまさやんとってもうれしそう。
「君のための…」でご当地食べ物シリーズがあるかと期待していたらここでもナシ。
またまた残念。

続けて「Ticket to the paradise」
ここでも、笑顔あり目を見開く顔あり、下を出してみたり…。本当に本当に楽しそう。

「サンキュー!ヤサ男の夢ぇ〜!」と叫びイントロが始まる。
あぁ、もう終わってしまうのね…。寂しいと思いつつもノリノリ。
定番の「昼休み」とのMIXバージョン。変則のリズムについていくのがみんな大変そう。
ちょっと拍手がまとまらない。頑張れ!みんな!
(おまえもなぁ〜)
ギターが早くなりリズムを取る拍手も段々早くなりしだいに拍手へと変わる
「ありがとー」
「サンキュー!京都ぉぉぉぉ!」
「サンキュー!」

あぁ、終わってしまう!でも楽しかったよ!こっちこそありがとう!!!
手を振りながらまさやん下手へ退場。

アンコールその1

ツアーTシャツのベージュに着替えて登場。
あっちこっちからの歓声に「黄色い!声が黄色い!(笑)」
Tシャツの胸のあたりをつまんでよく見えるように持ち上げて
「SHEEP。11月26日発売です。宣伝しとかんとね。」

ハープから入る。「振り向かない」
初めて聴くライヴでのこの曲。会場も一瞬ざわめく。
CDより若干テンポが速いせいか、CDではまだちょっと残る未練を強いて振り切ろうとする、
そんな切ない感じがするけれど、今日聴いた感じでは、もう振り切った後のような曲の印象。
「確かに歩き出すよ」が既にもう確実に歩き出している、そんな感じがした。

ライブの大定番曲の一つ、「セロリ」
ゲンタさんやキタローさんと一緒のセロリも楽しいけれどギター1本のこの曲は
何度聴いてもとっても心温まる、やさしいセロリ。ほんわかセロリで心地良い。


「アルバムも出ますんで新しい曲です」
「審判の日」
これもまたピックボードをノックするように叩く音がとても印象的。
こんな感想を持つのはきっと私ぐらいだろうけれど、この叩く音がタップを踏む
軽快な音に聞こえる。
長方形、正方形がセンターを空けてあっちこっちに散らばったようなセットがサビになると光出す。
十字架は無いけれどなんだかとってもモダンな教会にいる感じ。
「毎夜自分を慰めすぎて油断してるとお腹も出ちゃう」の「お腹も出ちゃう」の代わりに
相撲取りのかすれるよう声で
「ごっつぁんです!」どっと沸く会場。
嬉しそうなまさやん。

「サンキュー!!!」と手を振りながら下手に帰っていってしまった。
あぁ、早い。早過ぎるよ。

アンコールその2
ふらぁ〜っと登場し、ピアノの前へ。
「ありがとう。ほんまありがとう」
照明がピンスポになる。静まり返る会場。そーっと、やさしくピアノの音が響き始める。
「灯りを消す前に」
「心病めるときも…」「こんなにも愛してる」前の曲が教会にいる印象を受けただけに
こんな歌詞が浮かび上がってしまう。
アウトロが終わると同時にピンスポが絞られ、灯りが消えた…。
そして弱い光にまさやんが再び浮かびあがり、ピアノのかすかな余韻が消えていく。
まさやん、客席共に一瞬かみ締めるような間があってから静かな拍手。
まさやんもそれに応えしずかに
「ありがとう」手を振りながら去って行く。





楽しいメロディ、やさしいメロディに心満たされ
会場を出るとうす雲の向こうからぼんやりと満月が。
なんとも京都らしい風情のある月。
家に辿り着く頃には、「流れてく雲の途切れた先に」満月が静かに顔を覗かせている。
まさやん、本当にありがとう。まさやんの歌にいつも静かに背中を押されるよ。
まさやんの歌を心の糧に、私はごくごく平凡な日常だけど、また歩きはじめるよ。

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