ライブレポ No.144
Special Thanks to なごみさん


2000.03.10(金) 
OKST ARENA 2000
 〜追加公演〜

名古屋レインボーホール


この日の名古屋レインボーホールは、私にとってのOKST千秋楽。
まさやん&スタッフの方々への感謝の気持ち、
そして自分の住む街にまさやんが来てくれた喜びもこめて‥‥
つたないですが、記憶の断片を集めて私なりにまとめてみました。
もしもよかったら‥‥名古屋でのまさやんを覗いてみてもらえたら、と思います。。。


◇◇◇◇◇

公演前日。日中の名古屋は3月とは思えないほどの寒風が吹きすさんでいた。
やがて空からはちらほらと
が‥‥。
「なんでー?」「寒っ、寒っ!春はどこ行った!」と口々に言う仕事仲間をよそに、

(そうか、だって明日はレインボーだもんねぇ)と一人納得する私。
雪男まさやんの
足音が聞こえてきそうな(笑)昼下がりだった。
翌3月10日の夕方。名古屋駅から会場近くの駅までのJR車内は、
内蔵が破裂しそうなくらいの(笑)混み具合。
買い物帰りらしきおばあさんたちがつぶされそうになりながら
「なんでこんなに混むのかねぇ?」「今日はお祭りでもあるんかいの?」と
目がまん丸に‥‥そうっ、ある意味今夜はお祭りなんだよ、おばあちゃん。
まさやんが名古屋で歌ってくれるんだもん‥‥

期待感がピークに達した頃、窓の向こうに
ボーが見えてきた。
人波にのまれつつ開演ギリギリで滑り込んだけれど、
10分ちょっと始まりが遅れていた。
ジッとステージや会場を見つめているうちに、
自分のテンションがどんどん高まっていくのがわかる。


やがて‥‥客電が落ちて、いよいよまさやん登場!
いつもどおりの現れ方、いつもどおりのTシャツ姿。
いい具合にややボサボサな髪(笑)。
モニターに映る顔を見ると口元にちょっとヒゲが。
で、口にピックをくわえてるっ‥‥カッコイイッ(*^^*)。

オープニングは
【ドミノ】。イントロでハープの音が響いた瞬間‥‥
ゾクゾクした‥‥あぁ〜、まさやんだぁ〜‥‥!
「見てみなよ こんなありさま♪」のところは
「こんなありさ
まっまっまっ♪」って歌ってた。
そしてノリノリの
【Fat Mama】と続き、最初のMCへ。
「どうも。どうも。レインボーホール、おめでとうございます」
(会場:キャー!!!)
すごい歓声を受けて
「落ち着け!まぁ落ち着け!」とまさやん。
「寒いっすね、名古屋。昨日雪降ったんですよね。ちょっと実力を出してしまいました。

ついてきますんでね、雪が。しゃーないっ」
と雪男説を認めつつ(笑)、みんなを座らせてからぐるりと見回して
「アリーナで‥‥1階で?2階?なんですか?どうなんですか?」と聞くまさやん。
武道館1日目でアリーナと1階を間違えてたから確かめたみたい(笑)。


【六月の手紙】【ある朝の写真】
心をほわっとあったかぁ〜くしてくれる曲が続く。
「えー、このツアーは去年の11月からやってまして‥‥
やりすぎですっ!(笑)でも、後半にさしかかると寂しいですねぇ」
(会場:もっとやってー!来年までやってー!)「殺す気か!(笑)」
しばらく話して、途中で何を言っているのかわからなくなったらしく、
「もう、なんだかわけわからんコト言ってますね。標高が高いですからね。
‥‥どうぞ見守ってください(笑)」
標高って‥‥高くない、高くないっ(笑)。
まさやん、イッパイイッパイか!?
(会場:ガンバってー!)「おまえもなっ!」

冗談交じりのそんなトークの後、とたんにガラリと雰囲気を変えて切なげに
歌い始める。
このギャップが‥‥タマラナイ‥‥。
【僕はここにいる】は、
今まで何度も生で聞いたけど、この日が一番心に染みた。
強い声に、強い音に、圧倒されて身じろぎもできなかった。
おなじみの時報&チャイムから、次は
【砂時計】へ。
「覚えてるのに♪」とかのあと手で
パタパタポンッとギターのボディを叩く時、
どうしても自分まで手が動きそうに‥‥(>ね、Chikoちゃん(笑))。

【名前のない鳥】
は武道館で聴いた時、信じられなかった。
まさか演ってくれるなんて、って。
まるで心に直にコトバが書き込まれてくみたいに、詞がまっすぐ伝わってくる。
まさやんのひとことひとことが、私の頭の中に絵を描いていく。
【やわらかい月】深い深いブルーのライトは、静かな水面を思わせた。
やわらかい月に‥‥私はたどり着けるのかな‥‥
いろんなことを考えてしまう曲。深いなぁ‥‥。


そして‥‥ギターを置いて、まさやんはピアノの前へ。
【One more time, One more chance】だ。

武道館に行った私はイントロを聴く前から何の曲がくるか想像できたけど、
それでもハッとして息をのんだ。初めて「月とキャベツ」を観た時から
ずっとずっと聴きたいと思っていたピアノバージョンのOne more 〜。
武道館の時は「あ‥‥花火だ‥‥」って思ったけれど、この日、私の中では
まさやんが花火と重なることはなかった。
山崎まさよしのOne more 〜を、山崎まさよしが歌っていた。
どうしてかな、フシギ‥‥。


これに限らず、まさやんの歌はその時々で表情が変わることがある、と思う。
それはまさやんが変えているのかもしれないし、
聴く側の受け止め方で変わるのかもしれない。
だから‥‥何度聴いても何度聴いても、色あせることなく

こんなにも新鮮に響いてくるのかな‥‥?

歌い終わってひとこと
「あー‥‥‥‥。休憩っ(笑)」。
まさやん、ずっと前に「この曲を歌うのはいつもしんどい。すごく力が要る」
って言ってたっけ。冗談っぽい「休憩っ」だったけど、
本当に少し休む必要があったのかも‥‥しれないと思った。
大ホールの空気を揺さぶるほどに渾身の力をこめて歌ってくれた
この日のOne more〜、きっとずっと忘れない。。。

みんなが涙をぬぐう間もなく、普通の調子でMCへ。
「奇跡の人の原作を、今ごろ読んでます」とか。
「シーマン?もうやってません」とか。
「プレイステーション3でしたっけ?2か?(笑)
あれはスゴイらしいですね!もうビックリこきまくりです!」とか。
あと、ナゼか語尾を伸ばしていたずらっぽい感じで
「この前ねぇ、シカオちゃんと寿司屋に行ったんですよ
握る人がめちゃめちゃやかましくてねぇ
シカオちゃんと話せないんですよ。わかりますか?
うるさくて喋れないんですよ。『最近、どう?』って言ってると、
板さんが『えー、僕ですか?』って。
おまえちゃうっっ!寿司握っとけっっ!(笑)
皆さんもおしゃべりな職人さんには気をつけてくださいね!
‥‥あがり一丁!‥‥すんませんっ」←オチになってないので

謝ったのか?(笑)

続いて、
武道館(1日目)では演るの忘れて飛ばされてしまった(涙)
【ツバメ】。
酔ったようにギターを弾きまくる時の表情が脳裏に焼き付いてる
【カルテ】。
独特の世界に意識が誘われる
【水のない水槽】。
そして、どこまでも強くて優しい声で包んでくれる
【Passage】。
「ずっと消えずあの星はあるから その果てに夢を描き続けて 
僕はまた歩き始める♪」
私にとってはまさやんが雲の先にある星。
遠くてもずっと変わらず輝いてくれてる限り、
何があっても歩き出せそうな気がするよ‥‥。

「そろそろおしりに根っこが生えてきたんじゃないでしょうかっ」と、
【アレルギーの特効薬】へ! 
それまでの水を帯びたようなしっとりした空気が一変する。
レインボー、総立ち!
でも、イントロがやけに長いなぁ〜、やけにためるなぁ〜、と思ってたら
‥‥まさやん何か落ち着かなげで「ちょっと待ってくれっ」。
ギター弾くのをやめて「間違えたっ(笑)」とホルダーをカチャカチャ‥‥
違うハープをつけてたらしい(笑)。
このひとコマで会場の雰囲気も一層和らいで、みんな踊る!歌う!跳ねる!
【月明かりに照らされて】は、ホールでは聴けなかったから嬉しかった。
弾き語りの月明かりサン、大好き♪



次の
Ticket to the paradiseの時だったかな‥‥
何本もの虹色の照明が駆けめぐった。
あぁ、レインボーだぁ‥‥名前そのまんまだけど(笑)
でもキレイ♪まさやんもその「虹」をちょっと目で追ってた。


「名古屋ー! 元気かー! しゃちほこー! 元気かー!」で始まった
【パンを焼く】の早口言葉はおなじみの内容に加えて、
「ちょっとちょうちょとってちょうだい」。これ、私は初めて聞いた。
新作かな?簡単そうだけど言ってみると結構ムズカシイッ。
「メンバー紹介します! ギター! on ギター! 山崎まさよしぃ〜! 
そしてっ、ボーカルをつとめますのはっ・・・山崎まさよしぃぃぃ〜!」

「君のための〜」は、手羽先&天むす&しゃちほこ。最後は味噌煮込み。
好きだって言ってた山○屋の味噌煮込みうどん、今回も食べたかなぁ〜。

【ヤサ男の夢〜昼休み〜ヤサ男の夢】では、
私の斜め前(ちょうど視界に入る位置)にいた女のコの手拍子が大きく
ズレていて、何度も彼女につられそうに‥‥あの変則的手拍子、確かに
ついてくのが大変っ(笑)。
「ちょっと待って♪」を、ナサケナイようなおかしな表情で
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってぇ〜♪」って言ったり、
カズー飛ばしもカッコよくキマッて、
まさやん自身もすごく楽しんでる感じがした(*^^*)。


本編が終わり、
アンコールで登場したまさやんに、
やまない歓声と拍手が浴びせられる。
「どうも。どうも。‥‥武道館並みやね!」と言ったあと、
おもちゃみたいな楽器(何て言うのかなぁ?)を口にくわえて鳴らしてた。
「僕からせめてもの‥‥ピーピー!」で、もう1コ別のをくわえて
「僕からせめてもの‥‥ビョンビョン!」。
笑いながら思った。
せめてもの、って‥‥もう充分すぎるくらいもらってるよ、まさやんっ。
アンコールの1曲目は
【振り向かない】。ちょっと枯れたような切ないハープの音が響く。
イントロで、もう胸が痛くなる‥‥。
そして
【Cross Road】【セロリ】と続き、【審判の日】へ。
まさやんの
「Everybody say!come on!」で、
みんなで
「フゥゥ〜ゥゥゥ〜♪」と大合唱。
でも、私のまわりはナゼかほとんど歌ってなくって‥‥残念っ。

2度目のアンコールは
【灯りを消す前に】。
真っ暗なステージに射すスポットライトの中に、まさやんの姿が浮かび上がる。
生で聴くのはもう4度目なのに、いつもいつもまるでその日初めて
聴いたみたいに胸が苦しくなる。突き刺さるというよりも、
心をまるごと包み込んでキュウッと締め付けてくる。
大きな大きなホールなのに、まさやんがとっても近くに感じられた‥‥。
声が、詞が、音が、全身に溶け込んでいく気がした‥‥。




心をさらわれたままフラフラと出口へ向かう途中で、名古屋組の面々と遭遇。
幸せそうな笑顔あり、感極まった泣き顔あり。
「よかったね〜‥‥‥!」
うまくコトバにできない感想を口々に話しながら、一路皆で宴の場へ。
名古屋組メンバーはずいぶん少ないけれど、それでも十数人が集まって、
まさやんのお見事なOKSTに乾杯っ♪
そしてちょっと遅くなっちゃったけど、
にっしーのお誕生日にも乾杯っ♪
まさやんありがとう!!にっしーおめでとう!!
そして、日付が変わったあたりでお店を出て、
ALL組7人はカラオケボックスに移動。
まずはレインボーでの曲順どおり(カバー曲を除く)に歌ってきっちり
ライブを再現(笑)。部屋を暗くして歌った【灯りを消す前に】が終わって
「まさやん、ありがとう!」と拍手、拍手。
あとはそれ以外のまさやんの曲を上から順番に次々入れては歌い、
歌っては入れて、空が白みかけた頃には全曲を歌い尽くしてた(笑)。
名古屋組のみんな、本当にどうもありがとう。
OKSTの打ち上げができてとっても楽しかったよ。

  

◇◇◇◇◇

正直言って、レインボーでの追加公演が決まった時、
私はフクザツな気分でした。
「あんなに広いところで演るなんて‥‥まさやん豆粒だろうし、
音も良くなさそうだし」とチケットの申し込みを迷ったほど。
でも‥‥それはまったく見当違いで、キャパ2千人弱のホールでも
1万数千人のレインボーでも、まさやんはこれ以上ないほどの満足感を
与えてくれました。


まさやんと観客が常に
「一対一」であることを、
広い広いレインボーホールで実感した夜でした。


素晴らしいライブで楽しませてくれたまさやん、
サポートしていたスタッフの方々‥‥本当に本当にありがとうございました。
そして、こんなにまとまりのないレポを読んでくれた方にも‥‥
ありがとうございました。


ギター1本から生まれる
無限の世界‥‥
やっぱり弾き語りはまさやんの真骨頂!
何年先もOne Knight Stand Tourを見ることができますように。
いつまでも、いつまでも、まさやんが歌い続けてくれますように。


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 なごみ@まさやん&宇宙に感謝!
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