ライブレポ No.68
Special Thanks to さよさん


1999.03.12(金) 
山崎まさよしTOUR 1998−1999 ド ミ ノめぐり
神奈川県民ホール  open17:45 start18:30

1999年 3月12日 金曜日。
山崎まさよし「ドミノめぐり 1998〜1999」神奈川県民ホールでのツアーファイナル2日目に行って参りました。

ツアー最終日、まさやん想い出の街、「One more〜」誕生の地、横浜でのライブ、
加えてWOWOW生中継のおまけ付き、とあらば気分はいやがうえにも盛り上がり、
朝から足が地についていないような、浮遊感の中で時間が過ぎていくのをじっと待ちました。
石川町駅から中華街の喧噪を抜け、山下公園の前に立つ神奈川県民ホールへと
向かう足どりも、何故か早足で...。(笑)

ツアーグッズのオレンジTシャツをお揃いで着ている女の子達、手ぬぐいを頭に
巻いて、まさやんの登場を今か今かと前のめりになって待っている方たち、息せき
切って会場に走り込んで「良かったぁ〜。間にあったねぇ〜。」とニッコリ微笑み合うOLらしき方たち...。
心なしか開演前の客席も、いつにも増して鼻息が荒いような...。(笑)

ミキサー前の席には森川社長と穂苅さんの姿もありました。まさやんの成長ぶりを
何よりも喜んでいるスタッフと、どんなライブになるのか期待に脈拍が早くなりっぱなしの客席と、
ブラウン管の前でVTR録画セットをしながらドキドキしている
であろう会場に来れなかった全国のまさやんファンに見守られながら、ライブはスタートしました。

渋いSEが終わり、客電が落ちると、ちょっぴり荘厳なコーラスにのって、
ほのかな青いライトの中、キタローさん、ゲンタさん、そしてまさやんの影がセットポジションへつく。
まさやんの「ハァッッ!!」という、気合い一発のかけ声で、さあ、ツアーファイナルの幕が上がりました!!

「ドミノ」からたたみ込むように「アレルギー」「ガムバタ」と続きます。
「ガムバタ」イントロ前の♪イェ〜ヘヘェイ♪のコール&レスポンスも、待ってました
とばかりに積極的にレスポンスを返す客席。いつもの「ワン、ツゥ、さん、し」の
和英ミックスカウント(笑)も、ブレイク後の♪ガシャッ♪というギターのピッキング
も、もう、たまりません。これが踊らずにいられましょうか!!
客席は大荒れ&大揺れ。(笑)
「長男」「Fat mama」と、息つく間もなく、キタローさんのクールで熱いベースと
ゲンタさんドラムのリズム隊に絡むまさやんのギターと「声」...。
音と振動の洪水にステージも客席も飛ばすこと、飛ばすこと。
気がつけば、頬を伝って流れ落ちる汗...。

この間、「どうも、山崎まさよしです。」とちょっとしたMCが入りましたが、
相変わらずとめどもない漂うような(笑)話題に、
本人も客席も「ん〜、何が言いたいのか...ようわからん〜(笑)」と、
前半の緊張感あふれる演奏でハイテンションの客席を和ませて...。

「セロリ」へ。もう、多くを語る必要はないでしょう、皆大喜びです。
誰かが「うわぁ、生セロリだぁ〜」と、喜びの小声(笑)でつぶやいている。
これで、すっかり客席とステージが同じ空間に溶け込みました!!

薄明かりのライトの下で、「Ribon in the sky」をスキャット&ギターで
演ってくれたまさやん、とても素敵な「僕ここ」の始まり。
そして、そしてっ、そしてっっ、「月曜日」も途中までギター1本の弾き語りバージョン。
あぁ、これが心底聴きたかったっっっ!!!
耳から目から口から毛穴から(笑)、まさやんの「声」と爪弾くギターの「音」を
体一杯に吸い込みました。幸せな時間でした。
「水槽」はCD音源のより忠実な再現をしようという試みか、ベースを流れる
ギターのループが妙に心地よい仕上がりになっています。

ここで3回目(?)のMC。
ま「長いツアーだったにも関わらず、誰ひとり倒れることなく無事にやってこれました。
風邪もひかずにね。 ん? 風邪? 風邪ひかんのよ。」
客「新潟でひいてたね〜っ(笑)」(まさやん年明けに大風邪ひいてました)
ま「ええぇっっ?? あ、そうでした、すんません...って、おまえはわしの主治医かい!!」(笑)

どんなにMCですべっても、大ウケしても、突っ込み突っ込まれの漫談になっても、
次の「心拍数」のハープで、自分の世界へ会場ごと「スッ」と持っていけるまさやん...。

「天才より凄い奴」!!(笑)

続く「琥珀色」「One more〜(月とキャベツより)」で客席とブラウン管前の
女性ファンを確実に何名か落涙させたまさやん...。(笑)

Guitar Changeでは、
ま「ツアー終わって、休みもらって、独りで何しよ? 趣味を持つことが、
  今年の目標、陶芸でもやろうかな思てんですケド...う〜ん、...
  のぼるチャン、カモン!!」
マネキン(ギター)登場!! (場内騒然)
ま「...(暫し絶句)...えっらい、色っぽいギターやなぁ。」
とりあえずお約束(笑)、後ろを向いてギターを構える。
ギターネック(マネキン上半身)を振り下ろした瞬間...あれっ?...
カツラが落ちたぁ〜。
ま「団子三兄弟ぃぃ〜〜っ!!」(爆笑)
のぼるチャンにマネキンギターを返す前に、
ま「懐かしいなぁ〜。昔、バイトでマネキン運んでましてね」
と、後ろからマネキンを抱きしめ、彼女の肩にアゴを乗せる。
...会場中の未悶える女性ファンの悲鳴が響き渡ります...。
黒のレスポールと交換する時、マネキンの股間をグワシッと掴んでヒョイと
持ち上げていました...、昔とった杵柄はまだ健在。(笑)

エレキナンバー「最小公倍数」「マタニティ」。
今日のエレキはちょっぴり緊張気味?
でも、早弾きもどんどん格好良くなってますし、ちょっとだけ
ライトハンド奏法も披露してくれました。

アコギに持ち変えた「ペンギン」では、「ごいっしょにぃ〜」で客席にコーラスを促し、
それにソロスキャットとギターでレスポンス。皆大きな声で腕を振り上げて歌っていました。
「曲に参加しているんだ〜」という喜びで、客席には笑顔があふれます。

ペンギンシリーズは、中華街で売っているヘルメット型の中国のお人形さんの
かぶりモノをしたベンギンがまさやんの側へトコトコ...。
意外と好戦的なまさやん(笑)、ペンギンの頭をバシッ!!
バレーボールをやっていたというまさやん...貴男の手首のスナップで
はたかれたら...痛いわ、そりゃ...。
一方、はたかれたペンギンは床にペタリ座って、泣いています...。
と、まさやんの背後から、たけしペンギン登場!! (本人気づかず)
あれ??? はたかれたペンギンは...誰? 誰?? 誰???
うわあぁぁっっっ!! 杏子さんぢゃ〜〜〜っっっ!!!
まさやん、これにはマジでびっくりしてたみたいで、土下座して平謝り。(汗)
何故か、杏子さんも、正座してお辞儀の返礼しています。(笑)
客席も、びっくりしましたよ、もう〜。びっくりプレゼント、その1。(笑)

気を取り直したまさやん、「ソノラマ」「パン」「ヤサ男〜昼休みメドレーバージョン」と、
怒涛のエンディングを迎えるわけですが、ここで、ぴっくりプレゼント、その2。(笑)

「パン」の恒例早口言葉...。いつものように、新ネタ旧ネタをくり出す
まさやん、ファンも慣れたもので、殆どレスポンスは完璧。
それは「スマップシングルシガスガシカオ」の時に起こりました...。
なんと、なんと、なぁんと、シカオちゃんがステージのまさやんの後ろを
スタスタスタ〜ッと、横切って歩いて行くではありませんか!!
まさやん、何か声をかけたようですが、シカオちゃんは単なる通りすがりのヒトになって、素知らぬ振り。
会場の隠れ(笑)スガマニア・シュガーの皆さんは声を限りに「シカオちゃ〜ん、あ〜ん。」と身をくねらせていました。
まさやん、これにもマジでびっくりしてまして、シカオちゃんがステージから
はけてから、そでに向かって「シガスカオ〜」(だったでしょうか?)と、
シカオちゃんの名前コールを間違う程の仰天ぶり。
その後、腰くだけ状態のまさやん、一瞬ペタンと座っちゃってませんでしたか?

アンコール1では、「ボーズ&パーマ」の「中華料理」です!!
中継が入っているので、真面目に歌うのかと思ったら...、やっぱり、やらはった...。(笑)
♪おかわりしたならぁ...、あたし、今日は帰りたくない...、そうか、
 じゃ、そこにホテルがあるから、後で(ヒャラヒャラ)や(ヒャラヒャラ) をしよう〜♪

次の「お家」では、美しいアカペラコーラスをじっくり堪能させてもらいました。
曲の途中でコーラスが消え、パーカッションが消え、どんどん音が少なくなって
いって、歌も消えそうになるパートでは、ちょっとコミカルに見えたのか、
客席からは笑いがこぼれていました。
が、まさやんの体の奥で鳴り響くメロディーとリズムのうねりはとぎれること
なく続いていて...、その有り様に震える程感動し、じっと見入っていました。
さすが、マイメロディー&マイリズムのまさやん...、体の中のリズムボックス
をチラッと見せてもらったような気がします。

「Me & My」でのカズーお喋りシリーズ。最終回の今夜は、「伊勢佐木町ブルース」
より♪チャラッチャ、チャラララッラッチャ ラン♪ ♪アァ、アン♪。(笑)

「ありがとう〜」の笑顔を残して、ステージを去った3人でした。

アンコール2での、ピアノ「ピアノ(インスト)」と「ツバメ」では、
会場からすすり泣く声が、あちらこちらから...。MC無しのアンコールが
余計に心に染み入ります。

昨年秋の役者業から、いきなり40本もの長丁場ツアーに突入した
「ドミノめぐり1998〜1999」。
最初はリハビリライブ、中盤から自分の立つ場所を取り戻し、
最後にはひとまわりもふたまわりも大きくなって、そこにいるのは
まさやんだけど、見たことの無い「山崎まさよし」が、自信にあふれた姿で、
ツアーファイナルのライブを楽しんでいることが、とても嬉しい。
修羅場をくぐり抜ける度に大きくなっていく「山崎まさよし」、貴男の曲から
もらう沢山の感動を胸の奥に灯して、明日も歩き続けていきましょう。

「ドミノめぐり」で、まさやんからもらった答えは...「ギターと俺」

ありがとうとお疲れさまを、何度も心の中で繰り返します。
また逢える時まで、しばしのお休みを...。


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