ライブレポ No.85
Special Thanks to ぽけっとさん


1999年8月7日(土)
YMAC99
Yamazaki Masayoshi in Augusta Camp 1999

札幌 芸術の森野外ステージ

Special Guest:杏子・スガシカオ/Opening Act:COIL
open:15:00/start:17:30

あの「domino round tour 1998〜1999」ラスト IN 神奈川県民ホール!から早くも4カ月半!
ビデオの発売があったりとか、福耳CDとか出たりしていたので、
そんなに長い間待たされていたのか、という気分もしつつ、
よくもこんなに我慢してきたなぁという感慨(?)もあって、もう前日札幌入りした時点から
「同じ札幌のどこかにまさやんがいる!」そして「明日はまさやんの声が聴ける!」と興奮状態

前日はものすごい雨だったし、ワタシ自身が
初めて経験する野外ライブということで、いろいろ判らないことがあって
「大丈夫なんだろうか、どうなるんだろうか」とあれこれ不安も募るばかり・・・

でも
当日は晴れ!
曇りながらも、前日覆っていた黒い雲もなく
ホテルの窓からは北大のキャンパスと西に山の稜線がくっきりと見え
きっとこれは一日大丈夫!と確信しました

会場へは地下鉄とバスを乗り継いで。
近くでほぼ同じ時間帯にラルク・アン・シエルのライブがあるということで
さぞかし駅も混乱するのでは、という心配も杞憂に終わり、
会場直通のシャトルバスがピストン運転
もちろん、バスに乗っている誰もが、数時間後にやってくる
ライブに胸を躍らせているのが、表情からも判り、気もちは高揚してきます

入場までの待ち時間は、まるでピクニックの様でした
警備の方達もとてもソフトな対応でしたし
何よりも、カートでグッズを売りに来るとは!
すごくありがたいサービスでした

3時に開場。
会場は思ったよりも小さいな、という印象でした。
野外=大きな会場、というイメージがあったのでほっとしました。
まわりを
に囲まれ、
芝生席でちょっとスロープがあり、少しずつ翳っていく日差しの中で、
別世界に誘われた、と言ってはオーバーですが
緑あふれた優しい感じのする会場で、今までの不安が一気に
治まっていきました。

そして、5時20分。
予定よりちょっと遅れて、
ステージにボーイスカウトの格好をした
社長が「スターウオーズ」の「ダーズベイダーのテーマ」にのって登場!

『青少年の育成となんとか・・』と開会の辞と注意事項をいくつかを述べて、
(しかも、棒読みでところどころ間違えたり、自分で突っ込んだりしていましたね!)
どういうわけか「クワイ河マーチ」に乗って退場(笑)。

オープニング・アクトということで、coilのライブが
約30分、6曲ほどあって、一旦ステージのライトが落ちます
時間は6時。

そして、まさやんが登場!
遠くてあまりちゃんと確認できなかったのですが
モスグリーンか濃いめの茶色地に、オレンジ色かなにかで胸の部分に
文字?のあるTシャツと、白(ベージュ?)に不思議な横線がアトランダムに
入っているパンツ姿。そしていつもの笑顔!

セットは鉄骨のような柱に周りの緑に合わせるように
緑色の装飾がなされていました

オープニングは何?何?と耳を澄ます中、聞こえてきたのは「セロリ」。
ちょっとアップテンポの新しいアレンジ。
「ドミノ」の時のほとばしるようなオープニングと違って
夕方のしっとりとした時間にぴったりの温かいナンバーでした

2曲目は、なんと「××しようよ」

ここでMC。開口一番

『暑い〜、ほんまに札幌かここはっ!』
そして『シカオちゃんは雨男でね〜、僕が晴れ男だから、今日は間をとって曇り』(なるほど・・・)
そして、前日大雨の中でリハーサルしたことなどあって

「アレルギーの特効薬」
「fat mama」「昼休み」「ドミノ」と一気にアップテンポへ!
まるで野外ディスコ状態。

ここでMC。
『すでにこのオーガスタキャンプも10回目』
(ウソ)そして
『札幌には訳有り女が多くて』
とかいう謎の発言?

この頃には気が付くとすっかり日も暮れて、ステージだけが
輝いていました
曲はメロウなナンバーへ
「妖精〜」、スモークがステージに流れてきた「名前のない鳥」そして
「琥珀色〜」。この曲の持つ、郷愁とやわらかな風景のイメージは
本当にあの舞台に似合っていました
そして「水のない水槽」。何度聴いても新しい雰囲気を持つ不思議な曲ですね

でもまさやん、すごく暑そうでした
1曲終わる度にタオルでギターと触れる肘のあたりとギターを
拭いて。もちろんタオルは、グッズのスポーツタオル!

『ここから弾き語りコーナーだから』に会場がちいさく歓声が上がりました
『なにするかなぁ〜』って言って始まったのは

「星に願いを」。
やっぱりこれも野外ならではのタイトルと内容

そして「HOME」
(なにか前の方の観客とハナシをしていたけど聞き取れなかった)
ドミノめぐりツアーでは聴くことのできなかった曲が
どんどんと続き、嬉しくてたまりませんでした
CDでしか聴いたことのなかった曲は、生で聴くと別の曲のようにも聴こえる
ものなんですね

そして「心拍数」
これほど秘められた情熱のようなものを、強烈なインパクトを与えられる曲が
他にあるでしょうか?森を越えてどこまでも拡がっていくような
まさやんの声に、ふるえが出てしまったほどでした
もちろん、今回もライティングがすばらしい!

ところが、相変わらず肝心のまさやんは大変だったんですね
『むし、すごいです〜(外人風のしゃべり)、虫も心拍数上がっているんちゃう?』
『口開けると虫が入ってきそうや』
『お盆といえばお墓参りですが・・いったい何を言おうとしているのか・・(自爆)』

それからどういうわけか、ゴキブリのハナシになって・・・ところで
北海道にゴキブリがいないって本当なんですか?

そしていきなり
「あ、月だ!」
ってまさやんが指さすから、みんな一瞬後ろを振り向いたのですが
そこにはなにもなく・・・・
聴こえてきたのは
「月明かりに照らされて」!!

やられました!

でもこれも、月っと言われたら、あるかも・・・と思わせる野外ならではの
演出ですよね・・・(しかし、やられたなぁ〜)
ブルースハープがもうバリバリです

そして「ペンギン」
ドミノツアーからの曲だったにもかかわらず、もうすっかり定番状態。
どんなペンギンが出てくるかと思ったら、10羽くらい並んで出てきて
振り向くと背中に「まさよし、すすきの参上!」(爆笑)

そして、聞き慣れたイントロ、来たぞ、来たぞ、待っていました
「パンを焼く」!
今回は早口言葉の新ネタはなく、会場のレスポンスもばっちりで
「う〜ん、なかなかやるな〜」とまさやん2回くらい言っていました
「6500人の早口言葉」!
ちなみに「君のためにパンを焼く」の後の
最後は「ぼくのためのずわいがに」でした

「ソノラマ」「ガムバタ」とまたアップテンポな曲が続き
こちらも汗を拭きながら、リズムを取っていました

でもこの時点でもう時間は8時。あっと言う間に2時間が過ぎていたのです!
いつのまにかラストに突入。曲は「ヤサ男」。

アンコールは白いTシャツに着替えて登場
1曲目は「One more〜」、2曲目は「僕はここにいる」
この素晴らしい2曲が私たちに与えてくれたもの・・・
言葉にならない何かが心のどこかで輝いていました

そして、いよいよスペシャルゲスト二人の登場!
なんとまぁ、まさやん浴衣だ〜。
着流しだ。なかなかです
続いて杏子姉。白とピンク?のこれもかわいい浴衣で登場
会場から
「かわいい〜」と声が飛びます
キタローさんも、バックのみなさんも浴衣
目立つ目立つ・・・
そうすると、シカオ選手も浴衣か、と期待したのに
なんと、シカオちゃん、普通のTシャツにGパン姿。なんで?!
ただし、透明のビニール傘さして登場!
雨男、ということ自覚していたのね(笑)
まさやんが「なんで浴衣来てこないんや、あったやろ」と
突っ込んだら「うん、ごめん。東京に忘れてきた」(爆笑)

ここで、なんかまさやんとシカオちゃんとでギターの音合わせ
していると思ったら、バースデイケーキが出てきて
「ハッピーバースデイ〜」を演奏して
ちょっと早い杏子さんの誕生日祝いということになりました
ろうそくの火を吹き消したあと、シカオちゃん&杏子さんでの
「Happy Birthday」へ。まさやん「杏子泣いてるで」と
突っ込んでいましたが、杏子さん「涙もろくなっちゃって」って
ほんと、かわいかったですっ!

そしてお待ちかねの「星のかけら〜」初ライブ!
予想どおり素晴らしい曲でした
思わず頭上の空を見上げて星を探したのは、きっと
ワタシだけではなかったハズ。

最後はcoilも加わって「根無し草ラプソディー」
大盛り上がりの最後になんと、会場の後ろから
花火が空に!30発くらいあったでしょうか?
素晴らしい演出!素晴らしい最後!
でも、気が付いたら、まさやん初めみなさん、その間に
退場されていましたケド・・

最初から最後までびっくりさせられっぱなしでした
でも素晴らしかった
自然の中で、あの濃密な時間と空間をオーガスタ・ファミリーと
あの場所にいたすべての人たちと、一緒に過ごせたこと
本当に素晴らしい感動でした

まさやん、一段とパワーアップしていましたね
アコギメインのシンプルな作りでしたが、
ホールで聴いたライブとは全く違った素晴らしさがあって
いつまでもあの会場に残っていたい気分でした

素晴らしかったのはライブそのものだけではなくて、
往復のバスの対応(帰りもあれだけの人数が一気に帰るのに
混乱もなく、スムーズに帰ることができたのは驚きでした)
や、警備の方達の対応も、グッズを売っていた
人たちも、本当に気持ちがよかった!
必要以上にピリピリしたものがなくて、スタッフの人たちも
いいライブにしよう、成功させよう、という気もちが
溢れていましたね

これから各会場でますますバージョンアップしていくことでしょう!
仙台は行きませんが、また神戸が楽しみです!


ありがとう!まさやん!!

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