発生農場 防疫区域内農場 監視区域内農場 監視区域外疫学関連農場
3月22日
18:00 Ｍ市一貫経営養豚場管理者が異常豚を発見
繁殖候補豚(120日齢)１豚房５頭と隣接の肥育2豚房10頭が元気消失、食欲不振の症状　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
体温は38.0〜41.0℃
発症豚の大部分は起立不能
3月23日
8:00 診療獣医師検診
伝染病を疑い、家保へ検診依頼
9:00 届出受理、検診準備
9:20 家保職員３名(車１台)、出発
10:00 現地到着。待機中の届出獣医師から報告を受ける
直ちに当該豚舎で検診実施
主症状は結膜炎、下痢、起立困難、初発の繁殖候補豚2頭は死亡
管理者から発生の経過について聞き取り調査
体温測定結果
発症豚は38.2℃〜42.0℃、他の豚房の未発症豚は38.0〜39.0℃
当該豚の写真撮影後、現地解剖を実施
病理所見（腎の点状出血、脾臓の出血性梗塞)
農場外待機職員に病性鑑定材料（扁桃、脾臓、血液）を渡す
10:50 家保職員、豚コレラの疑いのあることを家保に連絡
（中部家保、畜産課衛生主任者へ一報）(衛生主任者は農水省に連絡)
豚、車両の移動を制限
疫学調査実施と以下の結果を家保に報告
☆調査結果
導入：過去１年間はなし
出荷：3/20K町養豚場に繁殖候補豚5頭販売 (発生農場より繁殖候補豚5頭を導入していることが判明)
　　　　3/22農協に依頼し、玉村と場に肥育豚15頭出荷
その他：飼料運搬車は１回/３日程度来場
汚染物品処理方法と擬似患畜の殺処分方法の検討
(中部家保は確定時に備え人員配置、周辺農場のリストアップ等防疫体制の準備を開始）
(衛生主任者は農水省と緊急ワクチン接種について協議)
11:20 輸送員が家畜衛生研究所に到着後、現地へ戻る
11:50 現地に戻った輸送員は、第２次分病性鑑定材料（病理学的材料等）と剖検所見記録を持って、再び家畜衛生研究所へ出発
12:00 血液検査結果（白血球数は５頭中４頭において減少、核の左転）
12:20 輸送員は第２次病性鑑定材料を家畜衛生研究所搬入後、現地へ戻る
13:40 蛍光抗体検査結果陽性
豚コレラと決定
農場にいる家保職員に、豚コレラと決定された旨が伝達
豚コレラ発生報告
県及び現地防疫対策本部設置
関係機関（県、市町村、農協､と畜場､市場等）への連絡
畜産課を通じ各家保へ応援の依頼
(衛生主任者は農水省に発生報告、緊急ワクチン接種を正式要請)
防疫区域、監視区域(案)の設定
（４０日間の移動制限） （15日間の移動制限） （10日間の隔離）
14:00 現地の家保職員は、管理者に疑似患畜＝同居豚の淘汰を指導 防疫区域内農場へ電話、FAX連絡（1市1町18農場） 監視区域内農場へ電話、ＦＡＸ連絡（2市2町6村194農場) 当該農場の立入り検査、状況の説明
全豚舎の臨床検査（異常なし）
家保職員は、畜舎消毒に必要な資材を車輌に搭載し現地に出発 当該導入豚5頭は農場内緊急隔離
当該豚の体温測定結果（異常なし）
全豚舎の臨床検査（異常なし）
当該導入豚の淘汰、病性鑑定を指導
14:10 農場出入り口に縄張りを実施 消毒ポイントでの消毒開始 当該豚の評価終了後、殺処分開始
豚舎を含め農場全体の消毒を実施 ☆殺処分、病理かい方法
必要に応じて随時、区域内農場の巡回指導 @豚舎出入り口まで仮柵設置
A逆性石鹸を胸腔内注射
B病性鑑定材料採材、材料送付
C自家所有のユンボを利用し、農場敷地内に埋却溝掘削開始
15:00 患畜の殺処分開始(病性鑑定豚以外の豚)
☆殺処分方法 D殺処分豚をマルチローダーに積載し、埋却溝に落下
豚舎出入り口付近に追込用仮柵を設置し、逆性石鹸を胸腔内注射（一部電撃器を使用） E整地、立札設置
F消毒後、縄張り
↓ G豚舎、機材消毒
消毒薬散布後ビニールシートを掛け保管、翌日埋却
(疫学関連車輌の消毒指示)
(車輌を介した疫学関連農場検診の結果、臨床上異常はみられないものの、豚の農場外への移動自粛)
18:00 縄張り、消毒作業開始 作業終了を家保に報告後、帰庁
20:00 上記業務終了、帰庁 消毒班業務終了(明日以降、移動制限解除時まで消毒作業継続) 導入豚病性鑑定結果(豚コレラ陰性)
22:00 緊急防疫会議開催（県関係機関、関係する市町村、農協等）
3月24日
9:00 殺処分豚、鑑定殺豚および飼料、敷き料等についての評価を開始
10:00 擬似患畜殺処分開始 ワクチン到着
☆殺処分方法
豚舎出入り口付近に追込用仮柵を設置し、逆性石鹸を胸腔内注射（一部電撃器を使用）
発生豚舎の擬似患畜
↓
繁殖豚舎(ｽﾄｰﾙ)
↓
肥育豚舎
マルチローダー、ベルトコンベアを使用して、運搬車に順次積込み
11:00 汚染物品埋却のための掘削業者到着 ワクチンを分注
各資材を各車輌に搬入
12:00 当該自衛防疫対策本部に出発
12:30 到着後、作業方法を打合わせ
13:00 各農場へ出発 ワクチン接種
原則として１戸１班体制（17班51人体制） ☆接種順序は
☆接種順序は @繁殖豚舎→肥育豚舎
@繁殖豚（分娩舎→ストール→群飼） A擬似患畜飼養豚舎
A肥育豚（豚舎毎に隅の豚房より接種） 豚房毎に接種頭数を確認
18:00 鑑定殺豚、汚染物品の埋却終了 豚房毎に接種頭数を確認 繁殖豚は耳標を装着
18:30 埋却後の消毒終了後、立て札・縄張り処理 繁殖豚は耳標を装着 肥育豚はマーキング
肥育豚はマーキング
19:00 当日分（発生豚舎）の殺処分と運搬車への積込み終了
20:00 ワクチン接種終了 ワクチン接種終了
3月25日
8:30 殺処分再開 以降、家保が各農場に随時立入検査し、異常の有無を確認 以降、家保が農場に随時立入検査し、異常の有無を確認
14:00 殺処分、殺処分豚の運搬車積込み終了
畜舎、飼料庫等の消毒開始
16:00 作業終了
防疫措置完了
3月26日 (車輌を介した疫学関連農場検診の結果、臨床上異常がみられず、豚の移動や出荷再開）
〜 空舎期間中、定期的に豚舎消毒を実施
3月30日 各農場では出荷予定の肥育豚（ワクチン接種）が出荷できず、肥育豚舎収容力は限界 (最終発生後7日目以降)
〜 家保職員各農場に到着
密飼いによる飼養環境の悪化 ↓
糞の堆積の限界 臨床検査を実施した結果、異常なし
悪臭、害虫発生の可能性 ↓
肥育豚40頭程度の淘汰指導 職員、結果を家保に連絡
畜主淘汰を決定 ↓
☆淘汰手順 指定したと畜場への出荷に限り許可
@豚舎出入り口まで仮柵設置 （許可証交付）
A豚の誘導 ↓
B仮柵内で豚保定後、胸腔内薬注 肥育豚出荷、家保職員帰庁
4月2日 C運搬車荷台を不浸透性シートを敷く (最終発生後10日間経過)
Dシートへの消毒液散布 家保職員各農場に到着
E殺処分豚を運搬車搭載クレーンを利用して積込む ↓
臨床検査を実施した結果、異常なし
F積込み後、敷いたシートで殺処分豚を包む ↓
G運搬車輌の消毒 職員、結果を家保に連絡
H化成場へ搬送
I畜舎の消毒
4月3日 隔離解除　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ワクチン接種豚はと畜場出荷のみ可能)
0:00
4月7日 (最終発生後15日間経過)
家保職員各農場に到着
↓
臨床検査を実施した結果、異常なし
↓
職員、結果を家保に連絡
4月8日 移動制限解除
0:00
4月13日 （最終発生後21日目以降）
〜 家保職員各農場に到着
↓
臨床検査を実施した結果、異常なし
↓
職員、家保に連絡
↓
指定したと畜場への出荷に限り許可
(許可書交付)
↓
肥育豚出荷、家保職員帰庁
5月2日 （最終発生後40日間経過）
家保職員各農場に到着
↓
臨床検査の実施
↓
異常なし（体温38.0 〜39.0℃）
↓
職員、結果を家保に連絡
20:00 消毒ポイントでの消毒作業終了
終息宣言
5月3日 移動制限解除（再導入可能) 移動制限解除（ワクチン接種豚はと畜場出荷のみ可能)
0:00
県内種豚場より、繁殖母豚50頭、繁殖雄豚５頭および家畜市場より肥育豚100頭導入
再導入より40日後
↓
臨床検査
導入豚の採血（繁殖雌豚･雄豚は全頭、肥育豚については抽出検査）実施
↓
豚コレラ抗体検査
↓
陰性確認

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