在モンゴル日本国大使館
ワカマル(若丸(日本の合弁企業))の概要:馬肉を加工して輸出する。そうすることによって、畜産加工技術をのばし、輸出できるようにする。生肉を取り扱っている。先週、その事業の評価調査団がきていた。その団長は鈴木さんの前任者としてここにいた小宮山さんだった。
現在のモンゴル国の家畜関係における要望:モンゴル国政府からは、食品衛生と家畜検疫が課題:技術協力として提出されている。
ダルハン県における食肉施設の概要:ほとんどが活用されていない。材料が集まらないのが原因である。
牛乳処理工場の問題:市内にあるが、ほとんどが活用されていない状態ともいえる。生乳自体が集まってこないのも要因である。
モンゴル政府の統廃合:農牧産業省といっていたのが、産業省が独立した。そして、食糧農牧省に改組された。統廃合は去年実施された。
カシミヤ工場の話題:原料があつまらない。この国営工場は現在売りに出されている。原料が集まらない理由は、中国からの直接の買い付けが盛んで、そちらの値段が高騰するからである。あとは、密輸で海外に流出してしまう。
肉、生乳の話題:都市部はロシアからの輸入でまかなっているようである。食品売り場はロシアの品物であふれている。田舎は自給自足で充分まかなうことが可能となっている。
トドと口蹄疫による家畜被害の問題:昨冬、300万頭死亡したが、口蹄疫は例外としても、毎年100万頭程度の家畜被害があるため、あまり農家は深刻には受け止めていないようだ。また、冬場の問題は自然災害というよりも、冬場対策を行っていない農家側の要因も大きなウェートを占めていると聞いている。
野草地(土地)の問題:市内は私有地化されているが、郊外にでれば、全く私有地化されていない、と思われる。法律では土地法というのは存在する。
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