モンゴル食糧農牧省
2年続けて寒波で家畜に対して大きな被害がでた。21万5千頭、今年になって32万5千頭であった。地域によっては雨が降らなくて干害が起っている。一番援助してくださったのは日本で130万ドル援助くださった。それは、飼料を購入、井戸の修理と有効に使わせていただいた。また、援助は国連、FAO、スイス、イギリス、NGO等からもきた。今までは、ゾドがあって援助していただいたが、これからはゾドになっても家畜が被害にあわないように対策を立てていきたい。遊牧民に対しては注意を促すようにしており、3月に条例が改正になった。各地方の長を集めて今後についても話し合いをしている。また、非常に備えて基金制度を整備している。ただ、被害にあっても援助がくるという意識を遊牧民に与えてもいけない。
家畜飼養形態は本来は遊牧であったが、変化しつつあり、集牧、飼料給与形態にかわりつつある。また、南の方は干害であったので、草が豊富にとれた地方から草の移動を行った。
本年の口蹄疫に関しては昨年と同様に殺処分とロシアからのワクチンで対応した。いまのところ、本年継続の発生はない。
草の技術はロシアから機械を導入している。
家畜栄養、繁殖に関しては研究者と話し合いを継続している。
獣医面、衛星面で一緒に仕事できることを信じている。今現在、市場経済になって新しいシステムが起り、家畜を飼う新しいシステムが必要とされている。
システムを確立するに当たり、日本ほか国の知恵を借りる、そういうことによって新たな家畜の飼う方式の必要性が出てきているため、知恵の方の援助をお願いしたい。
各地における家畜の状況を良くする、畜産を発展させるために必要な事は、変わってしまった地方の状態をどうするか、という問題だ。以前は家畜はすべて国有財産であったが、現在の法律でも、基本的に家畜はモンゴル国の資産であるという表現になっている。
そのために仕事をしているが、末端のラボは施設、技術ともに古くなっている。その末端のラボに如何に情報を伝えるか、という事が重要な問題、仕事となっている。
地方の家畜病院の技術向上は、言い換えれば国の家畜医療が向上することに繋がると考えている。このことが、現在重要な課題となっている。
現在、最も念頭においている事柄:2年前から国営でなくなった家畜病院は、経済事情から廃業に追い込まれた。共同で何かできるとすれば、この問題を取り上げ、末端の病院の技術向上を図りたい。また、肉製品を海外輸出することであり、これは国民全体の利益となる。そのためには、家畜衛生の基準をしっかり設ける。そのための検査を実施する機材、施設を新しくすることも考えたい。また、ダルハンだけでなく肉工場は全国に17ヶ所あるが、その施設、テクニックも昔のものを使用している。そのため、国際基準を満たすものにするために仕事をしたい。国外に輸出する食肉のみでなく、国内流通に関する食肉についても病気がないということにしなければいけない。国外に対しては基準を満たすものにしなければならない。肉の管理、製品管理に対して衛生は重要であり、特に伝染病については重要な問題と考えている。
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