モンゴル食糧農牧省獣医局

局長不在のため、詳細な内容は聞けなかった。
この部署は家畜衛生問題を扱う職場である。県郡からは毎月疾病の報告はあがってくる。口蹄疫は今年の2月から5月にかけて発生した。疾病の把握には家畜の動態を把握することは重要だが、この国では遊牧とはいえ家畜の主人はすべて家畜を把握しているため、数の把握はできる。たしかに、遊牧で動くが季節的な移動は一定しているため、把握することは容易である。
また、土地が広いため、他の畜主がぶつかり合うことはない。しかし、冬用の草を刈っている時に、他の人が入ってきた場合はやめてくれということはあるが、放牧に関してはそのような事はない。
口蹄疫対策としては、ワクチンをしているが、海外に畜産物を輸出する場合は障害になるため、モンゴルから口蹄疫をワクチンをなくすことが重要であり、金銭的な問題で解決できない問題だ。アメリカとかロシア等の口蹄疫対策を学んで、検討したが去年と今年ではその対策に大きな異なりはない。
資本経済になって法律的には前に比較して70%以上変わった。なぜかというと、家畜管理も以前はすべて国のものだったが、個人所有が増えているため、そういうことからシステムがすべて変わった。そういうことか、伝染病が発生した場合、だれがお金を出すのか、いわば金の面で大きく変わった。それぞれ細かくなって例えば血統をどうするのか、伝染病がでた場合の金の問題、国民に対してはこの病気が発生した場合、こういうふうに届けるとか、処置をするとか、細かいところが変わった。
4年間で4つの問題点をこれから改善しようと考えている。1つ目は家畜衛生改善であるが、県段階での家畜衛生、健康管理をどうするか、2つ目は病気診断を技術向上、研究所の技術向上と獣医自体の技術向上を含めている。3つ目には資本経済になって輸出の問題が係わってくる。肉は貴重な輸出材料であるため、それを出すためには伝染病がないという状態でなければ売れない。だから、鼻そとか結核をなくす努力をしたい。4つ目には資本経済にあった法律を改正することであるが、これは法律改正が行われたため達成しました。
民主化後には獣医局を省に再編させた。2年前から県、郡もその支配化においた。法制度の再編が行われた。獣医個人経営は330から450に1年間で増加した。県は個人の獣医と契約して診断しているので、120位増加させたい。
獣医の数的にはたしかに存在するが、その人は今放牧管理をしていたりする。家畜の数は3000万頭程度いるので、余ることはない。

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