モンゴル農業大学獣医研究所

研究所の設立目的には家畜の飼養方法、診断と300万頭の国内にいる家畜のワクチン開発等を実施している。この研究所以外にも4ヶ所の支所がある。東にあるウヌバードル、南にあるホカノビケン、ホクドは西、真中より少し下にはアルハンバーに存在している(しかし、支所があるといっても農牧省中央検査所の各県にあるラボの中にある。ラボの人間を任命してこの研究所の受け皿になってもらっている、らしい)。また、世界18ヶ国の研究者と関係をもって仕事をしている。
この研究所には10の研究室がある。伝染病、寄生虫、5家畜の代謝、衛生関係の仕事をしている。ここで研究された伝染病関係のワクチン、検査薬が一部はここで、またはバイオコンビナートで製造されている。民間では2つの企業が製造しているが、ここでの技術を買って製造している。一方、作られた医薬品がどのような効果があるかを検査する機関でもある。農牧省の中央獣医研究所とは、技術的に相手方が及ばない場合に相談を受ける程度の関係であり、あくまで研究機関である。
研究の内容が重複することもあるが、関連しているということではあるが、1997年に大臣令が出された。国内にある21の研究機関のうち獣医、農業、動物学の3つの研究機関がこの付近の場所にあるが、関連した仕事を実施している。
ワクチンの研究、この疾病の仕事をしてほしい要望は農牧省から入ってくる。しかし、費用は総理大臣が出すし、教育科学省(最近、文部省と分割された)とのつながりもある。以前は完全に農牧省の管轄であった。
教育についてはモンゴル大学で行うこともあるが例外的であり、本来はここで研究するのが仕事である。隣にある中央研究所はここで開発された診断薬、方法で実施するが、ここでは検査診断は実施されていない。時には、海外で開発された方法を用いて診断しているだろうが、ここで開発された方法が多いだろう。
情報の伝達:4ヶ所のラボに情報を流す。それらの情報は契約している農場には直接情報を流す。獣医局にも情報を流し、そこから、県等に情報が伝わる(農牧省の中央ラボと各県のラボとの流れとは別に直接研究所から県ラボと契約して、そこのサービスを行うという構想をもっているようだが、国の獣医サービスの全体システムから考えると疑問点が残る)。また、こういう病気がでたから、そのワクチン製造を実施するよう等の指示は獣医局からくるが、その際にはバイオコンビナートと連携して実施する。

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