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LIST  A  DISEASES 疾病名
Foot and mouth disease 口蹄疫              法定伝染病
Vesicular stomatitis 水疱性口炎           法定伝染病
Swine vesicular disease 豚水疱病            法定伝染病
Rinderpest 牛疫               法定伝染病
Peste des petits ruminants 小反芻獣疫            届出伝染病
Contagious bovine pleuropneumonia 牛肺疫              法定伝染病
Lumpy skin disease ランピースキン病        届出伝染病
Rift Valley fever リフトバレー熱           法定伝染病
Bluetongue ブルータング病          届出伝染病
Sheep pox and goat pox 羊痘山羊痘          届出伝染病
African horse sickness アフリカ馬疫           法定伝染病
African swine fever アフリカ豚コレラ         法定伝染病
Classical swine fever 豚コレラ             法定伝染病
Highly pathogenic avian influenza 家禽ペスト            法定伝染病
Newcastle disease ニューカッスル病         法定伝染病
LIST  B  DISEASES
Multiple species
Anthrax 炭疽
Aujeszky's disease オーエスキー病
Echinococcosis/hydatidosis エキノコックス症
Heartwater 心水病
Leptospirosis レプトスピラ症
Q fever Q熱
Rabies 狂犬病
Paratuberculosis ヨーネ病
New world screwworm (Cochliomyia hominivorax) 牛バエ幼虫症(新大陸スクリューワーム)
Old world screwworm (Chrysomya bezziana) 牛バエ幼虫症(旧大陸スクリューワーム)
Trichinellosis 旋毛虫症(トリヒナ)
Cattle
Bovine anaplasmosis アナプラズマ症
Bovine babesiosis バベシア症
Bovine brucellosis ブルセラ病
Bovine genital campylobacteriosis キャンピロバクター症
Bovine tuberculosis 結核病
Bovine cysticercosis 条虫症
Dermatophilosis デルマトフィルス症
Enzootic bovine leukosis 地方性白血病
Haemorrhagic septicaemia 出血性敗血症
Infectious bovine rhinotracheitis/infectious pustular vulvovaginitis 伝染性鼻気管炎
Theileriosis タイレリア症
Trichomonosis トリコモナス症
Trypanosomosis (tsetse-transmitted) トリパノソーマ病
Malignant catarrhal fever 悪性カタール熱
Bovine spongiform encephalopathy 狂牛病
Sheep and goats
Ovine epididymitis (Brucella ovis) 緬羊ブルセラオビス(精巣上体炎)
Caprine and ovine brucellosis (excluding B. ovis) 山羊ブルセラ病
Caprine arthritis/encephalitis 山羊関節炎・脳脊髄炎
Contagious agalactia 伝染性無乳症
Contagious caprine pleuropneumonia 山羊伝染性胸膜肺炎
Enzootic abortion of ewes (ovine chlamydiosis) 羊伝染性流産
Ovine pulmonary adenomatosis 緬羊肺腺腫症
Nairobi sheep disease 羊ナイロビ病
Salmonellosis (S. abortusovis) サルモネラ症
Scrapie スクレピー
Maedi-visna 羊慢性進行性肺炎
Equidae
Contagious equine metritis 伝染性子宮炎
Dourine(Trypanosoma equiperdum) トリパノソーマ病
Epizootic lymphangitis 伝染性リンパ管炎(仮性皮疽)
Equine encephalomyelitis (Eastern and Western) 馬脳脊髄炎(東部、西部)
Equine infectious anaemia 馬伝染性貧血
Equine influenza 馬インフルエンザ
Equine piroplasmosis ピロプラズマ病
Equine rhinopneumonitis 馬鼻肺炎
Glanders 鼻疽
Horse pox 馬痘
Equine viral arteritis ウイルス性動脈炎
Japanese encephalitis 日本脳炎
Horse mange 疥癬
Surra (Trypanosoma evansi) トリパノソーマ病
Venezuelan equine encephalomyelitis ベネズエラ馬脳脊髄炎
Swine
Atrophic rhinitis of swine 萎縮性鼻炎
Porcine cysticercosis 胞虫症(エキノコックス症)
Porcine brucellosis ブルセラ病
Transmissible gastroenteritis 伝染性胃腸炎
Trichinellosis 旋毛虫症(トリヒナ)
Enterovirus encephalomyelitis 豚脳心筋炎ウイルス感染症
Porcine reproductive and respiratory syndrome PRRS
Birds
Avian infectious bronchitis 伝染性気管支炎(IB)
Avian infectious laryngotracheitis 伝染性喉頭気管炎(ILT)
Avian tuberculosis 鳥結核
Duck virus hepatitis ウイルス性肝炎(アヒルウイルス肝炎)
Duck virus enteritis ウイルス性腸炎(アヒルペスト)
Fowl cholera 家禽コレラ
Fowl pox 鶏痘
Fowl typhoid 鶏チフス
Infectious bursal disease (Gumboro disease) ガンボロ病(伝染性ファブリキウス嚢病)
Marek's disease マレック病
Avian mycoplasmosis (M. gallisepticum) マイコプラズマ病
Avian chlamydiosis クラミジア病
Pullorum disease ひな白痢
Lagomorphs
Myxomatosis 粘液腫症
Tularemia 野兎病
Rabbit haemorrhagic disease 兎ウイルス性出血病
Fish
Viral haemorrhagic septicaemia ウイルス性出血性敗血症
Spring viraemia of carp 春季ウイルス血症
Infectious haematopoietic necrosis 伝染性造血器壊死症
Epizootic haematopoietic necrosis 流行性造血器壊死症
Oncorhynchus masou virus disease ヘルペスウイルス病(OMVD)
Molluscs
Bonamiosis (Bonamia ostreae, B. sp.)
Haplosporidiosis (Haplosporidium costale, H. nelsoni)
Perkinsosis (Perkinsus marinus, P. olseni)
Marteiliosis (Marteilia refringens, M. sydneyi)
Mikrocytosis (Mikrocytos mackini, M. roughleyi
Crustaceans
Taura syndrome
White spot disease
Yellowhead disease
Bees
Acariosis of bees アカリンダニ症
American foulbrood アメリカ腐蛆病
European foulbrood ヨーロッパ腐蛆病
Nosemosis of bees ノゼマ病
Varroosis バロア病
Other
Leishmaniosis リーシュマニア病
LIST  C  DISEASES
Listeriosis リステリア症
Toxoplasmosis トキソプラズマ病
Melioidosis 類鼻疽
Blackleg 気腫疽
Botulism ボツリヌス中毒
Other clostridial infections クロストリウム属感染症
Other pasteurelloses パスツレラ属感染症
Actinomycosis 放線菌症
Intestinal Salmonella infections 腸内サルモネラ感染症
Coccidiosis コクシジウム
Distomatosis (liver fluke) 肝蛭症
Filariosis フィラリア症
Mucosal disease/Bovine virus diarrhoea 牛ウイルス性下痢
Vibrionic dysentery ビブリオ赤痢
Warble infestation キスジ牛バエ感染症
Contagious pustular dermatitis 伝染性膿疱性皮膚炎
Foot-rot 趾間腐爛
Contagious ophthalmia 流行性眼炎
Enterotoxaemia エンテロトキセミア
Caseous lymphadenitis 乾酪性リンパ節炎
Sheep mange 羊疥癬
Equine coital exanthema 馬媾疹
Ulcerative lymphangitis 潰瘍性リンパ管炎
Strangles 腺疫
Salmonellosis (S. abortusequi) サルモネラ症
Swine erysipelas 豚丹毒
Infectious coryza 伝染性コリーザ
Avian encephalomyelitis 鶏脳脊髄症
Avian spirochaetosis 鶏スピロヘータ症
Avian salmonellosis (excluding fowl typhoid and pullorum disease) サルモネラ症
Avian leukosis 鶏白血病

口蹄疫
原因:ピコルナウイルス科アフトウイルス属に分類される口蹄疫ウイルス。
感受性動物:牛,水牛,豚,めん羊,山羊などの家畜をはじめ,野生動物を含むほとんどの偶蹄類動物が感染する。
症状:発病動物の口,蹄及び乳房周辺の皮膚や粘膜に水疱が形成される。

水疱性口炎
原因:水胞性口炎ウイルスはラブドウイルス科ベジクロウイルス属に分類される。
感受性動物:牛、水牛、しか、馬、豚、いのしし、めん羊、山羊が感染する(ヒトも感染してインフルエンザ様症状を示す)。ウマはウシに較べて約10倍感受性が高い。ブタは発症すると重篤になる。
症状:潜伏期間1〜3日の後、流涎、発熱や水疱が口腔粘膜や舌にみられる。

豚水疱病
原因:豚水胞病ウイルスはピコルナウイルス科のエンテロウイルス属の小型ウイルスである。口蹄疫ウイルスよりも温度やpH、消毒薬に対して抵抗性が強い。
感受性動物:本疾病は豚のみに感染発病し、牛、めん羊及び山羊には感染しない。
症状:感染後の潜伏期間は4〜5日で口唇部、蹄部の水疱形成を特徴であり、口蹄疫と区別できない疾病である。
伝播様式:接触感染が主であり、空気伝播はしない。ウイルスに汚染した豚肉等の残飯を介しても感染が拡大する。

牛疫
原因:牛疫ウイルスはパラミクソウイルス科モルビリウイルス属に分類される。
感受性動物:偶蹄類動物に感受性があるが、特に牛と水牛は感受性が高い(和牛は特に感受性が高い)。
症状:潜伏期間は3〜5日である。臨床症状としては、40から42℃の発熱、多量の鼻汁・流涎、元気消失、食欲不振、激しい下痢が認められ100%死亡する。肉眼的には、口腔から腸管に至る消化管粘膜の出血性潰瘍が特徴である。
伝播様式:主に接触感染。

小反芻獣疫
原因:小反芻獣疫ウイルス(PPRV)はパラミクソウイルス科モルビリウイルス属に分類され1940年代に西アフリカで新しい伝染病ヤギペストとして報告された。
感受性動物:ヤギおよびヒツジでは牛疫よりこの疾病の方が経済的な被害は大きい。
伝播経路:感染動物の排泄物の飛沫等からの接触感染である。
症状:潜伏期間は3日である。臨床症状としては、40-41℃の発熱、多量の鼻汁・流涎、元気消失、食欲不振、肺炎、下痢が認められ10日以内にほとんど死亡する。発症動物からは悪臭が生じる。肉眼的には、口腔から腸管に至る消化管粘膜のびらんおよび潰瘍が特徴である。

牛肺疫
原因:牛肺疫の病原体はマイコプラズマである。
感受性動物:牛と水牛
症状:急性、慢性の肋胸膜肺炎の症状がみられる。急性症では発熱、発咳、食欲不振、腹式呼吸などがみられる。

ランピースキン病
原因:ポックスウイルス科コルドポックスウイルス亜科
感受性動物:牛、水牛のウイルス性疾病である。
症状:潜伏期間は4〜14日であり、死亡率は低いものの、発熱、流涙、鼻汁、流涎、ついで皮膚や呼吸器、消化器、生殖器の粘膜、鼻鏡に特徴的な発疹(直径1〜2cm)が出現する。
感染様式:接触伝播であり、唾液で汚染された飼料摂取、飲水により感染する。

リフトバレー熱
原因:リフトバレー熱ウイルスはブニヤウイルス科フレボウイルス属に分類される。
感受性動物:蚊によって牛、めん羊、山羊、水牛、しかなどの反芻動物に伝播される。本病は人獣共通感染症である。
症状:ほとんど100%の妊娠動物に流産が発生し、幼獣においての致死率は高い。

ブルータング病
原因:ブルータングウイルスはレオウイルス科オルビウイルス属に分類される。
感受性動物:吸血昆虫の媒介によって牛、水牛、しか、めん羊、山羊に伝播する。
症状:子羊では致死率は30%にも及ぶ。著しいチアノーゼによって舌が青く見える。妊娠めん羊の流産の原因にもなる。牛では多くの場合不顕性感染だが、嚥下障害がみられることもある。

羊痘
原因:羊痘ウイルス(ポックスウイルス科コルドポックスウイルス亜科)
感受性動物:羊
症状:全身皮膚、粘膜に発疹、丘疹、膿胞、痂皮を形成する、致死性伝染病。
類似疾病:伝染性膿胞性皮膚炎(皮膚病巣は口部にのみ)。

山羊痘
原因:ポックスウイルス科コルドポックスウイルス亜科
感受性動物:山羊
症状:皮膚、粘膜に全身性に表れる。致死率は高い。

アフリカ馬疫
原因:レオウイルス科オルビウイルス属に分類される。
感受性動物:馬、シマウマ、ロバ、ラバなど馬属が自然感染する。まれではあるが、イヌも感染する。
伝播様式:ヌカカの媒介によって伝播する。したがって、この伝染病の発生時期はヌカカの活動時期に一致する。感染馬の致死率は90%以上である。
症状:潜伏期間は4〜6日であり、甚急性の致死例では発熱、鼻汁、元気消失、呼吸困難、体温下降などの臨床症状が観察される。肉眼病変では、肺水腫が特徴的である。

アフリカ豚コレラ
原因:アフリカ豚コレラウイルスはAsfarviridae(アスファルウイルス科)のAsfivrus属である。
感受性動物:豚といのししが感染発症する。
症状:アフリカで豚が感染すると、2〜6日の潜伏期間で豚コレラや豚丹毒の急性症例に似た症状で急死する。腎、脾、リンパ節の出血性病変が特徴である。アフリカ諸国以外の発生では、経過とももに慢性から不顕性感染豚が増加する傾向がある。慢性例では、壊死性間質性肺炎が特徴的な病変である。
伝播経路:ウイルスの伝播には豚から豚への直接伝播だけでなく、好適なダニがいる場合はダニから豚への伝播も起こる。アフリカ以外での本疾病の発生は感染豚由来の肉製品のウイルス汚染に起因している。

豚コレラ
原因:フラビウイルス科ペスチウイルス属に分類される。
感受性動物と伝播経路:豚といのししに接触感染で伝播する。
症状:日齢に関係なく高い発病率と致死率を示す。

鳥インフルエンザ(家禽ペスト)
原因:A型インフルエンザウイルスはオルトミクソウイルス科に分類される。
感受性動物:A型インフルエンザウイルスのH5およびH7亜型は鶏、七面鳥、あひる、うずらに全身性に感染する。
症状:100%近い致死率のウイルス株がある。

ニューカッスル病
原因:ウイルスはパラミクソウイルス科に分類される。
感受性動物:鳥類における感受性は広く、50目の鳥類の内、27目236種で自然または実験感染が成立する。鶏、ホロホロチョウ、七面鳥、クジャク、ウズラ、キジなどは最も感受性が高いが、ガチョウ、アヒルは発病しにくい。自然感染が認められている野鳥は50種以上にのぼり、分離されるウイルスの病原性も一様ではない。
伝播経路:感染鶏から鼻水、涙、排泄物に多量のウイルスが排泄されて、鶏群内で伝播する。ウイルス保有鶏の導入、感染野鳥の侵入、汚染物あるいは人による持込によって他の鶏群に伝播する。
症状:緑色下痢便、奇声や開口呼吸などの呼吸器症状、 脚麻痺や頚部捻転などの神経症状を示す。肉眼所見では、腺胃や盲腸扁桃などに見られる出血性潰瘍が強毒株の感染鶏の特徴的な病変である。

炭疽
原因:Bacilus anthracisの創傷感染により発生する急性敗血症疾患
感受性動物:各種動物に感受性をもつが、特に牛、馬、綿羊で感受性が高い。
症状:牛馬では2、3日の潜伏期間後に疝痛症状、急激死、天然口からの出血、血液の黒暗色と凝固不全、出血性腸炎などがみられる。

オーエスキー病
原因:ヘルペスウイルスによる感染症
感受性動物:豚以外にも牛、綿羊、犬猫などヒト、馬を除く多種類の動物が罹患する。
症状:離乳以前の豚(神経症状を呈して死亡)、1ヶ月以上の豚(無症状のものが多く保毒豚となる)、豚以外の動物(そう痒症を呈して致死的経過)と感受性動物により異なる。

エキノコックス病
原因:条虫科の包条虫で、数節からなる小条虫
感受性動物:単包条虫の幼虫は綿羊、牛、馬、豚、ラクダ、トナカイ、カリブー、ヒトに寄生し単包虫となる。多包条虫の幼虫はげっ歯類、豚、ヒトに寄生し多包虫となる。

心水病
原因:リケッチア(Cowdria ruminantium)により起こり、ダニ(Amblyomma hebraeum)により伝播される。
感受性動物:南アフリカや中央アフリカにおいて牛、羊、山羊などに起こる病気
症状:発熱、痙攣、時として下痢

レプトスピラ症
原因:Leptospira interrogansの血清型犬レプトスピラ、黄疸出血性レプトスピラ(ワイル病)
感受性動物:犬に最も多い人畜共通伝染病
症状:犬レプトスピラ(主症状は腎炎)、黄疸出血型(高熱、衰弱、出血)

Q熱
原因:リケッチア類のCoxiella burnettiによる熱性疾患、人畜共通伝染病
感受性動物:人、牛、綿羊、山羊、鳥
伝播経路:ダニによる媒介のほか、塵埃によっても起こる。
症状:人(高熱、胃腸炎、肺炎、頭痛)では重症であるが動物では軽症(発熱)

狂犬病
原因:ラブドウイルスに属する狂犬病ウイルスによる急性伝染病
感受性動物:哺乳動物
症状:神経興奮と意識障害
伝播経路:ウイルスを含む唾液が傷、咬傷を通じて侵入

ヨーネ病
原因:パラ結核菌(Mycoplasma paratuberculosis)
感受性動物:牛、綿羊、山羊など
伝播:感受性動物が幼弱反芻期に経口感染し、長期間の潜伏期間を経て生体の抵抗が低下した時期に発病
症状:頑固な持続性の下痢、削痩

ハエ幼虫症
Cochliomyia hominivoraxはオビキンバエ属で、成虫は中型の金属色、これに含まれるものとして旧世界(旧大陸:サハラ砂漠以南のアフリカ大陸、中近東の一部、南アジア、東南アジア)のラセン虫(Chrysomya bezziana)がある。これは皮膚への直接侵入者であって、新世界(アメリカ大陸に広く分布し、中南米やカリブ海諸島が本拠)のラセン虫に相当する。

トリヒナ
原因:鞭虫目に属する旋毛虫の感染症
成虫は小腸粘膜に寄生(腸トリヒナ)し、幼虫はリンパ血流にのり全身に運ばれ、横紋筋に到達したもののみが、被膜を形成して長期に生存する。
感染動物:オーストラリア以外の世界各地の肉食獣と雑食獣に寄生
症状:動物より人の病害が著名であり、小腸は急性カタルを起こす。感染後1週間は悪心、腹痛、下痢を呈する。幼虫は横隔膜筋、舌筋、咬筋に多く、初期は筋炎、呼吸運動障害となる。その後は被膜形成などにより感染4から6週間で回復する。

アナプラズマ症
原因:マダニにより媒介されるAnaplasma属の微生物の赤血球感染
感受性動物:牛(Anaplasma centrale、Anaplasma marginale)、綿羊・山羊(Anaplasma bovis)
Anaplasma marginale感染は法定伝染病であり、病原性が強い。

バベシア症
原因:アピコンプレックス門、胞子虫網、ピロプラズマ目、バベシア科の原虫
感受性動物:牛、馬、綿山洋、犬、猫等の赤血球に寄生し、マダニにより伝播される。
Babesia gibsoni、canis(犬)、Babesia bigemina、ovata、bovis(牛)が日本には見られる。

ブルセラ病
原因:ブルセラ属菌
B.suis(豚流産)、B.melitensis(マルタ熱菌の感染は山羊)、B.abortus(牛流産)、B.ovis(羊流産)、B.canis(犬流産)
感受性動物:人、動物の感染症であり、家畜では牛、水牛、綿羊、山羊、豚が法定伝染病に指定

キャンピロバクター症(以前はビブリオ病)
原因:Campylobacter fetus
感受性動物:牛などの反芻動物の伝染病
症状:雌(子宮内膜炎、頚管炎を呈して不受胎)、雄(保菌動物)

結核病
原因:Mycobacteriumに属する人型結核菌(M.tuberculosis)、牛型結核菌(M.bovis)、鳥型結核菌(M.avium)およびM.intracellulare等
感受性動物:ほとんど、すべての動物が発病
症状:人(肺結核が主体)、幼児(牛乳からの感染によりリンパ節炎、泌尿器系病変、骨関節病変、髄膜炎)

条虫症
原因:条虫による
感受性動物:哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類などにみられる。
症状:生体組織内に石灰小体を有する。

デルマトフィルス
原因:Dermatophilus congolensisによる表層性皮膚感染症
症状:熱帯、亜熱帯の湿度の高い地域において見られる。病変は皮膚に厚く盛り上がった限界の明瞭な角質性痂皮が認められる。

地方病型、流行型、成牛型白血病
原因:白血病ウイルス(レトロウイルス科のC型RNA腫瘍ウイルス)

出血性敗血症
原因:Pasteurella multocida
感受性動物:牛、水牛、綿羊、山羊、豚
症状:皮下組織、漿膜、筋肉、皮下組織、リンパ節、内臓諸臓器に出血がみられる。
伝播:経口感染(汚染物質、水などによる)、気道感染(空気、塵埃)

牛伝染性鼻気管炎
原因:牛ヘルペスウイルスT
症状:発熱、元気焼失、食欲不振、流涙、流涎、粘液膿様の鼻汁、結膜炎を併発し妊娠牛では流産

タイレリア症
原因:Theileria sergenti、Theileria parva(東海岸熱:強い病原性をもちアフリカ東海岸に分布)、Theileria annulata、Theileria mutans
感受性動物:牛、綿羊、鹿、ラクダなどの反芻動物
症状:発熱、白血球減少、貧血

トリコモナス症
原因:胎子トリコモナス原虫
感受性動物:牛
伝播経路:交尾感染
症状:雌(妊娠早期の流産、膣炎、子宮頚管炎・内膜炎・蓄膿症)、雄(陰茎、包皮粘膜の炎症)

トリパノソーマ病
原因:トリパノソーマ原虫
伝播経路:種々の吸血昆虫により媒介される
症状:血液中に寄生するため、種々の症状を呈する

悪性カタール熱
原因:ヘルペスウイルス
感受性動物:牛、綿羊、山羊など
症状:呼吸器、消化器粘膜の重篤なカタル性炎、角膜炎、脳炎、腹水貯留、リンパ節腫脹

狂牛病
原因:異常プリオンと考えられている
感受性動物:牛
症状;起立困難・不能、性格変化、凶暴性

山羊関節炎・脳脊髄炎
原因:レトロウイルス科、レンチウイルス属、めん羊/山羊レンチウイルス
感受性動物:山羊およびめん羊
症状:成獣に見られる関節炎が最も一般的な症状であるが、その進行は緩やかである。初期症状としては主に手根関節の腫脹や歩行異常が観察され、患部の腫脹や関節痛が徐々に増し、最終的には歩行困難、起立不能となる。
新生仔や4ヶ月齢以下の幼若山羊では脳脊髄炎や肺炎を発症することがあり、その場合は疾病の進行は比較的早い。
成獣では慢性的な関節炎以外には乳房炎や、希に肺炎や脳炎を起こす。発病率は低く、成獣の関節炎発症は10%以下と考えられている。

伝染性無乳症
原因:Mycoplasma agalactiae
感受性動物:山羊、綿羊
症状:乳房炎、関節炎及び角膜炎を引き起こし、ヨーロッパ、地中海沿岸、北米のめん羊、山羊に多く発生

山羊伝染性胸膜肺炎
原因:Mycoplasma mycoides subsp.capri
感受性動物:山羊(トルコ、インド、アフリカ、南アメリカ、地中海沿岸諸国にみられる)
症状:急性の繊維素性胸膜肺炎と肺炎を起こし、肺水腫もみられる。

伝染性流産
原因:クラミジア
症状:雌(妊娠後期に流産:流産率は60%程度、流産胎児は貧血、皮膚、粘膜、舌、気管、胸腺、リンパ節の点状出血など)、雄(精巣炎)
伝播方法:経口感染、交尾感染

肺腺腫症
症状:慢性肺疾患(肺胞、細気管支における新生物様の腺腫様増殖を特徴)、アメリカ西部を含めて世界各地に発生

ナイロビ病
原因:ナイロビ羊ウイルス
伝播経路:褐色ダニ(Rhipicephalus appendiculatus)が媒介)
症状:東アフリカにおける高熱を伴う出血性胃腸炎が特徴

サルモネラ症
原因:Salmonella abortusovis
症状:幼獣(下痢)、成獣(流産)

スクレイピー
原因:異常プリオン
感受性動物:綿羊まれに山羊
症状:スクレイプ行動

マエディ・ビスナ
原因:レトロウイルス科レンチウイルス亜科
感受性動物:綿羊
症状:肺、中枢神経に遅発性の炎症性病変

伝染性子宮炎
原因:Taylorella equigenitalis
伝播経路:交尾、人の手指などにより直接的、間接的に伝播
症状:全身症状はなく、頚管炎、子宮内膜炎を発症、妊娠馬では流産、雄馬は無症状で保菌馬

トリパノソーマ病
原因:鞭毛虫網、キネトプラスト目に属するトリパノソーマ
トリパノソーマ・エクイペルダムによる媾疫、交疫(ヨーロッパ、中東)
トリパノソーマ・エバンシによるスーラ病(熱帯各地)
トリパノソーマ・ブルーセイによるナガナ病(アフリカ)
症状:血液中に寄生するため、それに伴う種々の症状

仮性皮疽
原因:真菌(ヒストプラスマ、クリプトコッカス、サッカロミセスなど)
伝播:皮膚外傷からの感染症
症状:皮膚の浅創に感染し、皮下リンパ管、リンパ節の化膿を主徴

脳脊髄炎
原因:東部馬脳脊髄炎ウイルス(アメリカ東部)、西部馬脳脊髄炎ウイルス(アメリカ西部、南アメリカの一部)
症状:東部(発熱、中枢神経系の障害、死亡率90%)、西部(東部と類似しているが、軽症、死亡率は20%)

馬伝染性貧血
原因:馬伝染性貧血ウイルス
症状:回帰熱と貧血
伝播:吸血昆虫

馬インフルエンザ
原因:馬インフルエンザウイルス(オルトミクソウイルス科インフルエンザウイルス属A型、赤血球凝集素抗原亜型(H)は7と3、ノイラミダーゼ抗原亜型(N)は7と8が知られている。H7N7のプラハ型とH3N8のマイアミ型が報告され、マイアミ型は病原性、伝播も強い)
症状:発熱、鼻汁、発咳、流涙

ピロプラズマ症
原因:Babesia caballi、Babesia equi
症状:発熱、貧血、黄疸
伝播:ダニ

馬鼻肺炎
原因:馬鼻肺炎ウイルス(馬ヘルペスウイルスT型)
症状:2日前後の潜伏期を経て、発熱、鼻汁、妊馬では流産(胎齢10ヶ月)

鼻疽
原因:シュードモナス・マレイ
感受性動物:馬、ラバ、ロバ、人
症状:鼻孔粘膜を侵し、多量の腐敗した分泌物や粘液を排出。下顎腺の腫脹、硬結を伴う

馬痘
原因:ポックスウイルス
症状:皮膚、可視粘膜に発痘を伴う全身症状

ウイルス性動脈炎
原因:馬動脈炎ウイルス
症状:全身各部の小動脈中膜に変性壊死

日本脳炎
原因:日本脳炎ウイルス(トガウイルス科フラビウイルス属)
感受性動物:馬、豚、牛、綿羊、山羊、人
症状:脳炎(高熱後に神経症状)
伝播:蚊、ダニ

疥癬
原因:ヒゼンダニ類
症状:重度の皮膚症、痂皮の形成、脱毛

ベネズエラ脳脊髄炎
原因:ベネズエラ脳脊髄炎(トガウイルス科アルファウイルス属)
感受性動物:馬科の動物
伝播:南北アメリカ大陸に分布し、蚊(ハマダラカ属、イエカ属)により伝播
症状:感染後にウイルス血症、次いで脳炎症状を呈し、7日前後で死亡

萎縮性鼻炎
原因:Bordetella bronchiseptica(Pasteurella multocidaにより症状悪化)
症状:鼻汁、くしゃみ、呼吸困難、食欲不振、致死率は低いが、罹患率は高い。

包虫症
原因:エキノコックス属の寄生であり、幼虫の肝臓、肺、腎臓、脳内寄生。
症状:肝臓腫大、腹水増大、黄疸、浮腫、貧血等を呈し、肝不全により死亡

伝染性胃腸炎
原因:豚伝染性胃腸炎ウイルス(コロナウイルス科コロナウイルス属)
症状:嘔吐、水様下痢、脱水

豚脳心筋炎ウイルス感染症
原因:豚脳心筋炎ウイルス(ピコルナウイルス科エンテロウイルス属)
症状:幼齢豚ほど感受性が高く、突然死亡する。

PRRS
原因:豚繁殖・呼吸障害症候群(トガウイルス科アルテリウイルス属)
感染:豚の移動、導入及び出荷屠畜場での汚染、空気感染等が最も多く、感染豚は、ウイルスを体内に長期間保持し、鼻汁、唾液、糞尿、精液等に多量のウイルスを排泄する。一番の問題は、体内の免疫物質であるマクロファージが破壊されてしまうので、体の免疫力、抵抗力が低下。
症状:感染後、全体の免疫力が低下し、様々な合併症状を引き起こす。症状としては、一過性の発熱、食欲減退、繁殖障害全般、無乳症、子豚〜肥育豚の発育不良、激しい腹式呼吸、呼吸器症状(へこへこ)、死亡等。

伝染性気管支炎
原因:伝染性気管支炎ウイルス(コロナウイルス科)
感受性動物:鶏
症状:呼吸器病、腎炎

伝染性喉頭気管炎
原因:伝染性喉頭気管炎ウイルス(ヘルペスウイルス科)
感受性動物:鶏
症状:急性呼吸器病(鼻汁、発咳、喀血、窒息死)

鳥結核
原因:鳥型結核菌(Mycobacterium avium)
感受性動物:多種の鳥類、豚が特に感受性が高い
症状:腸、肝臓、脾臓、肺、骨髄などに結核結節を呈し、慢性経過をとって死亡

ウイルス性肝炎
原因:ピコルナウイルス
感受性動物:孵化3週以内の鴨、アヒル
症状:突発的な昏睡状態、反弓緊張を示し、斃死
伝播:経口感染

アヒルペスト
原因:ヘルペスウイルス
感受性動物:アヒル、カモ、ガチョウ、ハクチョウ
症状:食欲不振、元気消失、運動失調、水様下痢(食道、心臓、肝臓などの点状出血)

家禽コレラ
原因:Pasteurella multocida血清型5:A、8:A、9:A
感受性動物:鶏、七面鳥、アヒル、ガチョウ
症状:元気食欲消失、下痢、血便、3日前後で斃死

鶏痘
原因:Avipoxvirus(Poxviridae)
感受性動物:鶏、七面鳥、ホロホロチョウ、クジャク、はと、ムクドリ等
症状:皮膚型(頭部に白い小斑点、水泡、疣状結節)、粘膜型(呼吸器症状、眼炎)

鶏チフス
原因:Salmonella.gallinarum
感受性動物:鶏、七面鳥、ホロホロチョウ
症状:食欲不振、羽毛逆立て、灰白色下痢便、
伝播:介卵感染

ガンボロ病
原因:ファブリキウス嚢病ウイルス
伝播:経口感染
症状:元気食欲消失、白色水様下痢、衰弱(発病率は高いが、致死率は3〜20%)

マレック病
原因:マレック病ヘルペスウイルス
感受性動物:鶏、ウズラ、七面鳥等
症状:元気食欲消失、削痩、衰弱、ワクチン未接種鶏での致死率は50%以上

マイコプラズマ病
原因:Mycoplasma gallisepticum
症状:特徴的な病変に乏しい(鼻汁等)
伝播:介卵感染、水平感染

クラミジア
原因:クラミジア(偏性細胞内寄生菌)
感受性動物:オウム、インコ、家禽、野鳥、人、牛、猫、綿羊、蛙
症状:削痩、下痢便、目耳からの漿液性滲出物
伝播:接触、吸入。経口、水平感染

ヒナ白痢
原因:Salmonella pullorum
症状:初生ひなが白色下痢、高率に敗血症にて死亡
伝播:介卵感染

粘液腫病
原因:Poxviridae
感受性動物:ウサギ類
伝播:接触、ノミ・ダニ等の節足動物
症状:感染部位に繊維腫、急性型(発熱、化膿性結膜炎、全身性浮腫、結節性腫瘍多発)

野兎病
原因:Francisella tularensis
感受性動物:人、動物、げっ歯類、家畜(綿羊、豚)
伝播:ダニ
症状:関節硬直、呼吸増加、下痢、体温上昇

兎出血病
原因:兎出血病ウイルス(Rabbit hemorrhagic disease virus)カリシウイルス科
感受性動物:野生あるいは家畜の兎
症状:元気消失、食欲廃絶、発熱、鼻出血
伝播:感染兎やその排出物、排出物に汚染された飼料・床敷などと接触

ウイルス性出血性敗血症
原因:ウイルス性出血性敗血症ウイルス(Rhabdoviridae)
感受性:ニジマス、マス(ヨーロッパ諸国)
症状:急性(体色黒変、出血班)、慢性(黒変)

春季ウイルス血症
原因:Rhabdavirus carpio(Rhabdoviridae)
感受性:コイ(ヨーロッパ)
症状:眼球突出、異常遊泳、腹膜炎、出血性腸炎

伝染性造血器壊死症
原因:Rhabdoviridaeの1つ
感受性:ベニマス、ヒメマス、ニジマス等
症状:10℃前後の低水温時において、死亡率の増加、不活発、音に敏感で突発的に旋回運動

流行性造血器壊死症
原因:IHNウイルス(ラブドウイルス属)
感受性:ヤマメ・サケ・ニジマスの2ヶ月齢の稚魚期に多く発生し、成魚でも発生
症状:眼球突出・体色黒化・腹部膨満・鰓の褪色・体表にV字状の出血(水温が12゚C以下の春先に多く発生)

ヘルペスウイルス病
原因:ヘルペスウイルス2型 (SaHV-2)、Oncorhynchus masou から分離されたoncogenic なウイルスOncorhynchus masou virus
感受性:ヒメマス、サクラマス、ギンザケ、ニジマス (わが国にしか存在しない)
症状:体色の黒化や眼球突出と肝炎および皮膚炎または腫瘍発現.感染耐過魚に腫瘍を誘発 (基底細胞癌).ギンザケ・ニジマスでは 20gから成魚 (出荷サイズ)、親魚にも発生

アカリンダニ症
原因:アカリンダニ Acarapis woodiはホコリダニ科の微少なダニで成蜂の前胸部気管に 寄生
症状:病原性は強くなく,宿主への影響は気管の物理的閉塞

アメリカ腐蛆病
原因:アメリカ腐蛆病菌:Bacillus larvae(バシラス ラーべ)
症状:本菌の芽胞がミツバチの幼蛆に経口感染し、敗血症死
幼蛆が存在する期間はいつでも発生し、有蓋蜂児が主に死亡
粘稠性で茶褐色の腐蛆、巣房の陥凹や小孔がみられ、時に膠臭

ヨーロッパ腐蛆病
原因:ヨ−ロッパ腐蛆病菌:Melissococcus pulton(メリソコッカス プルトン)
伝播:本菌に汚染された王乳をミツバチの幼虫が摂取して発病
症状:流密時に多発する傾向があり、無蓋蜂児が主に死亡し、透明なコイル状蜂児、乳白色で水っぽい腐蛆がみられ、時に酸臭

ノゼマ病
原因:ノゼマ Nosema apis は微胞子虫類ノゼマ科の原虫
伝播:成蜂に経口的に侵入した胞子は腸管内で発芽増殖し,原虫は中腸上皮に侵入して増殖,多量の胞子を形成し,糞と共に体外に排泄された胞子が貯密などを汚染(胞子は巣箱内を汚染した乾燥排泄物中で数ヶ月間にわたり生残)
症状:感染した蜂は糞詰まりの状態を呈し,腹部膨満,飛翔不能となり,巣門周辺を徘徊

バロア病
原因:ミツバチヘギイタダニ(トウヨウミツバチに寄生するダニ)は,わが国を含めた極東,東南アジアを中心に分布していた。
このダニは大型(ハチへの寄生は肉眼で確認)で極めて特異な形態 (1.1×1.5mm,横長楕円形)
症状:発育障害(蜂児に寄生し,体液を吸う),羽化した成蜂に腹部の萎縮,翅の奇形,脚の変形等(1蜂児に対して5匹以上の寄生)

リーシュマニア病
内臓リーシュマニア症(犬・キツネ…潜伏期3〜7ヶ月 皮膚病変(脱毛、紫色痂皮剥離、粘膜潰瘍、慢性経過、天然孔からの出血)
原因:ドノバンリーシュマニア Leishmania donovani complex 3亜種
皮膚リーシュマニア症(野生げっ歯類(全身症状あるいは皮膚潰瘍)
原因:メキシコ、ブラジル、熱帯リーシュマニア