@硝酸態窒素
<スーダン>
イネ科の多年生の牧草であり、主にアメリカから輸入されていますが、硝酸態窒素含量の高いロットが散見されています。それらは青色合いの濃い傾向にあるため、ライトスーダンと呼ばれる青色合いの薄いものも流通しています。
<ルーサン(アルファルファ)>
マメ科の多年草であり、主としてアメリカから輸入されています。栄養成分的には粗蛋白質やミネラル含量が高く、泌乳牛用の飼料としての利用率が高い傾向があります。
@エンドファイト
<ペレニアルライグラス>
イネ科の多年草であり、主として芝草とし栽培されています。つまり、この乾草は生産地において芝草用として種子を採取した後、乾燥圧縮してわが国へ輸入されています。アメリカオレゴン州はこの芝草の産地であり、種子採取後のストロー部分は焼却処分していました。しかし、近年環境問題等の要因により生産地でのストロー焼却が不可能となり、このストロー部分が輸出されるようになりました。このような傾向からも判断できるように、この乾草はアメリカではほとんど牛への給与はなされていません。
<フェスク>
イネ科の多年草であり、トールフェスクとメドフェスクがあります。主にアメリカから輸入され、生産地では牧草としてよりも芝草用として栽培されています。したがって、ペレニアルライグラスと同様に種子採取後のストロー部分を乾燥圧縮して輸出されています。
@コリネトキシン
<オーツヘイ>
エンバク(イネ科の一年生草木)を青刈りして、乾燥ベール化したものであり、オーストラリアからそのほとんどが輸入されています。コリネトキシン中毒(後述)はこのオーツヘイに混入していた一年生ライグラスが原因でした。
輸入粗飼料利用の問題点へ