| ★地震や台風に強い住宅を作るには★ |
耐力壁の量と配置
筋かいなどの入った耐力壁の量と配置は、建物を地震から守るうえで最も大切な事です。
@耐力壁の総量(総延長)は、法令で最低値が決められている。また、耐力壁は、2階より1階の方に多く必要になる。
A耐力壁は、片寄らないように釣り合いよく配置する。とくに建物南側は、採光のために大きく開放されがちで、耐力壁が不足し、片寄った配置になりやすいので、注意が必要である。
|
 |
柱の太さ
柱は、屋根や2階の床の重さを支える大事な部分なので、十分な太さのものを使いましょう。
2階の柱や壁は、なるべく1階の柱や壁の上にのせるように配置して下さい。
|
10,5cm角の柱が一般的だが、12cm角にすれば地震に強く家も長持ちします |
基礎と土台
建物の外周壁と内部の主な間仕切りの下には、一体のコンクリート造の布基礎を設け、アンカーボルトで土台を布基礎に緊結します。布基礎には出来るだけ鉄筋を入れるようにしましょう。特に地盤が悪い場合は、必ず鉄筋を入れなければなりません。
|
地盤
地盤の悪い所に建つ木造住宅は、地震の時に大きな被害を受ける恐れがあります。また、崖や急斜面に接近した場所では、地震による土砂崩れや擁壁の倒壊で、建物が流されたり押しつぶされる危険があります。こうした被害は、建物の補強で防ぐ事は無理なので、宅地造成の時に対策を講じるか、崖から出来るだけ離して建設しましょう。
|
床・屋根
床や屋根の四隅には、火打ちを入れて全体がゆがまないようにしましょう。床や屋根に合板を張り詰めると、建物を固めるのに大きな効果があります。吹き抜けは耐震のためにはあまり好ましくありません。
|
建物の形と重さ
建物の平面、立面の形状は、なるべく単純でまとまりの良いものにします。平面の形が凹凸していたり、壁が少ないと地震に弱くなります。また、建物の重量が重い場合は、耐力壁の量や柱の太さを増やす必要があります。
|