【 家族ミーティングのお知らせ 】
(改訂 02/07/09)
当院にはご家族向けのミーティングとして
AKP=アディクション問題(アルコール依存症など)に関する教育プログラムと
AFK=アディクション問題(アルコール依存症など)に関するファミリー(家族)懇談会があります。
アルコール依存症はお酒を飲んでいるご本人だけの病気ではありません。
依存症者の周囲にいる人たち、とりわけご家族を巻き込む形で、長い年月をかけて進行する病気です。
そこで、もはやアルコール依存症をもったご家族全体が病んでいるのだと言えます。
たとえばアルコール依存症の夫をもつ奥さんの場合を考えてみましょう。彼女は夫の飲酒にまつわる問題のために、社会的にも、経済的にも、もちろん精神的にも大きな荷物を背負わされています。そして彼女が夫に節酒や断酒をさせようとして努力するさまざまな工夫は、ほとんど効果があがらないばかりでなく、かえって本人の治療の妨げになっている場合さえ、実際には多いものです。またアルコール依存症の親をもった子供たちの場合には、学校に通えなくなるとか、食事への極端なこだわりがある。シンナーなどの薬物乱用に染まる、家族に対する暴力、さらにその他の困った問題などが起こりがちです。
アルコール依存症という病気を源にして、本人−両親、本人−配偶者、本人−子供たちの関係に歪みが生じ、あるいはその個々人の心の健康がむしばまれていきます。そこでこういったアルコール関連問題への認識と解決への工夫が、ご家族の健康を取り戻すためにも、ひいてはアルコール依存症ご本人の回復のためにも、とても大切なことです。
アルコール依存症本人には、とりわけ問題解決の初期に、自分の症状を素直に認められないという特徴があります。むしろご家族の方が本人よりも先に問題の発生に気づく場合が圧倒的に多いと言えます。そうしたときに、いったい家族はどう対処したら良いのでしょうか。この対処の仕方を工夫し、アルコール依存症者の周囲にいる人たちの中から、アルコール関連問題に気づいた人がまず行動を起こすことが解決の第一歩なのです。
私たちはその第一歩からお手伝いしたいと思います。
AKPやAFKでは、看護師、精神科ソーシャルワーカーなどがグループリーダーとなって、次のようなことを皆さんとご一緒に行なっていきます。
(1)アルコール依存症そのものについての偏見と誤解を克服し、正しい知識を学びます。
(2)アルコール依存症本人への『対処』の仕方を、具体的に・・・たとえば、飲酒行動に対してどんな態度をとったらより良いか、病院への受診をどう勧めるかなどを考えていきます。
(3)アルコール依存症をもったご家族の皆さまが、今よりも安定した精神状態でいられることをめざします。
なおAKPやAFKではその場に集まったメンバー相互の信頼によって、語られた秘密や心の痛みはミーティングの外部には漏らさないことが約束されています。
お互いに他の方々の話に耳を傾け、あなた自身も素直に話してみましょう。
*初めてアルコール依存症について学ぶ方
AKP・・・毎週火曜日 9時45分から11時半
*AKPでアルコール依存症についての基礎知識をもった方
AFK・・・毎週月曜日、木曜日 9時半から11時半
*アルコール依存、薬物依存、摂食障害の子供をもつ親の方
AFK・・・毎週水曜日 9時半から11時半
(いずれの曜日も祭日はお休み)
上記ミーティング開催日には、JR上越線の敷島駅へ9時に病院車がお迎えに参ります。詳しくは[交通のご案内]のページをご覧下さい。
なお、ご興味をもたれた方、一度参加してみたいと思われた方は、まずお電話でお悩みのことやご自身の状況を当院の精神科ソーシャルワーカーにご相談ください。
赤城高原ホスピタル
住所 : (郵便番号:379-1111)群馬県渋川市赤城町北赤城山1051
TEL : 0279−56−8148(相談受付9時半から16時45分まで ・日祭日除く)
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第27回日本アルコール関連問題学会
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● または、昼間の時間帯に、当院PSW(精神科ソーシャルワーカー)にお電話してください
⇒ TEL:0279-56-8148
文責:樋田洋子、竹村道夫(99/03)