植物の姿を見る(冬編)・・・その3

 

ここ群馬では、冬季のあいだ北部・山沿いは雪、その他は晴れという天気がふつうです。以下の場所は1月15日以来、大きな降雪はないのですが連日気温が低いので、まだ雪がのこっています(写真撮影:1月29日)。大した意味もなく外を歩きたくなったので、散歩気分で植物をみにいきました。

 

東向き傾斜地にある、下に雑木、上方をスギ林にはさまれた林道を歩きました。

まず、林内地表の積雪の違い驚きました。このことだけで林内の環境が全く違うことがハッキリしました。

 

考えすぎると、凍えてしまうので先へすすみました。

 

雪の道にケンポナシの枝付きの果実がたくさん落ちていました。いままで、いつ木から離れるのだろうと見上げていましたが、雪のため、さすがにあきらめたのでしょう。それとも戦略をかえ、獣に散布させる気でしょうか。洋なしと果実酒の混ぜたような芳香が漂います。

白い雪上は最近落ちた果実や種子がほんとによく目立ちます。(融けてしまったり、新しい降雪があればすぐにわからなくなってしまうのでしょうが。)

 

シデの実が薄く凍った雪面をカラカラ音をたてて吹き溜まります。ケンポナシを帽子に入れ、スーハー臭いをかぎながら、先へ進みます。

 

何だろうか、雪の上がやけに汚れている、というか、やけにカラフルです。上を見上げると、やや背の低いシラカシと落葉樹が密生して傘をさしているようにみえます。

ははあ、ここは普段、鳥が群れているところかな。雪上をよく見れば、なにやら赤い果皮、黄色い皮、細かく千切った葉、そして糞(もちろん種子混じりの)。

 

 

鳥?の正体を確かめないまま、かってに納得した私はさらに歩きました。

あ、道が荒れている。

 

竹が雪で倒れています。弾力性に富むので折れてはいませんが、この姿をみると雪に弱いように感じられます。

日本ではタケでなくササが種類、群落とも発達してきた要因の一つを目の当たりにした気がしました。(やや大袈裟。)

 
この先、道が大変悪いようです。疲れることが嫌いな私は、ためらいもなく引き返すのでした。

つづく?

 


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