植物をみる(梅雨から夏)


しとしとした梅雨時期は野外での植物観察も遠のきがちの季節。
しかし、庭先のカタツムリの如く、しとしとジメジメが大好きな植物の存在も見逃せないのはもとより、春の植物の世代交代、夏の植物の目で見てわかるほどの伸長、これもまた、この時季の植物観察の醍醐味として楽しみたいのであります。

尚、東西南北に長い日本、梅雨そのものがなかったり、季節のズレも多々あるでしょう。内容も個人的見解であります。その点は御了承の程を。
(更新の遅い私。当分の間、このページを流してます。)




タチアオイ
畑の周囲や庭先でよく見かける園芸植物。
梅雨の代表的な植物だと・・・私は思う。  
毎年、入梅宣言ごろに、下から花が咲きはじめ、ちょうど梅雨明け宣言の頃、茎のてっぺんの花が咲き、花期が終わる。
いっそのこと、関東当たりは、この花の花期を「梅雨」にしてしまえば良い・・・と思う。
その方が生きものとしての季節感は無理がないような気がする。

皆さんの所では、どんな植物が季節や農事など、指標になるだろう。チェックしてみるとおもしろいかも。




目次

★この時期に目立つ植物

★春の植物と交代

★この時期よく伸びる植物(つる植物)

★ この時期に目立つ植物(独断と偏見による) ★



アマチャ
梅雨といえばアジサイ。(梅雨時期はユキノシタ科の花が多い気がする。)
の仲間のアマチャ(甘茶)が左の写真。ヤマアジサイで甘い成分の多いものを大昔の人が選抜したらしい。今もヤマアジサイの中には系統的に甘いものが存在するらしいので、機会があれば伝説の神農になったつもりで、噛み分けてみてはいかがか。



シモツケ
初夏の山の花の代表格。明るい岩場など好む種類が多い。蛇紋岩や石灰岩地帯といった過酷な場所に強い。
普段は非常に乾いた場所に生えるのに、雨の多い時季の開花。何かを狙ってのことと思ってしまう。(やや、こじつけ)


赤いのはクマイチゴ、黄色いのはモミジイチゴ
よく見かける野生の木いちご。
今年はクマイチゴの成りが悪い。雨が少ないせい? 
シマリスちびは、黄色いのが好きだ。


クモキリソウ

比較的、多く見られる地生のラン。
花があまりにも地味なせいか、希少価値のないせいか、ランの仲間にしては珍しく乱獲されない。皮肉なものだ。
同属の植物には、スズムシソウ、ジガバチソウといった昆虫名を冠したものがある。
小雨の林床にもっとも似合う植物、と、私は感じる。


物足りないでしょうが、次項目へどうぞ。


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