過去5年間における乾牧草の輸入国を表1に示しました。アメリカ、カナダ、オーストラリアおよび中国がその主要国ですが、カナダ、オーストラリアからの輸入量の増加が顕著にみられています。これら主要国から輸入される乾牧草の種類は図1(農林水産省「植物防疫統計」を一部改変)のとおりですが、これら飼料による硝酸態窒素、エンドファイト、およびコリネトキシンといった様々な家畜中毒が大きな問題となりました。そこで、過去の報告等も勘案して中毒別にみたこれら輸入粗飼料の概略と各中毒のポイントを説明します。

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